私が大学を卒業して金沢に帰ってきた頃

東京の大学で出会った彼がいました。

 

彼はとても大人で2歳年上だったのですが

自分探しをしていて、向上心のかたまりのような人でした。

 

アメリカからアフリカまでヒッチハイクしたり

私の想像を超える人でした。

音信不通になることも度々ありました。

 

そんな彼から、ある日連絡が来ました。

もう、久しぶりの連絡で嬉しくて嬉しくて。

20代前半、恋する乙女!

彼の声を久しぶりに聞いて、耳まで赤くなるほど

舞がってしまうくらい乙女でした(今は違うけど)。

 

「久しぶり、元気だったか?」

「うん、元気!

何してるの?どこにいるの?」

「今か〜。福井県。」

「福井県?えっ、なんで?いつから?」

「あ〜、三ヶ月ほど前から。」

「えっ、なんで!なんで連絡くれなかったの?」

「連絡できる所じゃないんだ。

それより、明日、福井県まで迎えに来れるか?」

私(舞い上がっているから)

「うん!もちろん行くよ。」

「福井の〇〇寺だ!」

その瞬間、私は凍りついてしまいました。

 

 

 
 
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