住職は
「お墓を守らず、ご先祖供養はどうするのですか?」
和也さんは
「お墓はこの土地で新しく建て、
母の遺骨をそこに納め、僕ら兄弟で新しくやり直します。」
住職は
「なぜ、そこまでするのですか?」
和也さんは
「父は母が亡くなってすぐに再婚をしました。
きっと母が生きている時から、その女性はいたんだと思います。」
住職は
「お父様のことが許せない・・・。
だから、自分たちで墓を建てる。」
和也さんは
「やり直すんです。僕たちで・・・。」
住職は
「自分たちで墓を建てやり直す・・・。
あんたは誰から命をもらったんだ?
お父さんとお母さん、おじいちゃんとおばあちゃん
そのまたご先祖様がいたから、あんたが今ここにいる。
あんたのその方達を自分の感情だけで捨てるつもりなのか?」
和也さんは
「・・・・・・。」
住職は
「あんたの子どもたちもご先祖様がいたから命をいただいたんだ。」
和也さんは
「それでも・・・。
住職の顔色が変わりました。
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