ЕРӨӨЛ ДАЛЛАСАН АЯЛГУУ

 

歌をどうぞお聞きください↓

 

 

《歌詞》

  

ЕРӨӨЛ ДАЛЛАСАН АЯЛГУУ

Дуучин: С.Ганзориг/МУГЖ

Ая: М.Бямбажав/МУГЖ

Үг: Б.Дэлгэрдалай

 

Борог өвстэй талд минь

Бороо хурдан шиврээсэй

Бодолд гэгээн хайр минь

Хур шиг үгсийг шивнээсэй

 

Салхинд ганхах өвс нь

Намрын сардаа ч намираасай

Санаанд дотнохон хайр минь

Насны уртад жаргаасай


Хаврыг хүлээсэн хангайд минь

Хайлган яргуй ургаасай

Хайрыг булаасан чи минь

Наддаа эрхлэн жаргаасай

 

Сайрын захаа даваад 

Сайхан ус минь халигаасай

Цайлган хайрын үгсээ

Санан санан дурсаасай

 

Наашаа нүүсэн үүлс нь

Намираа хуртай өнгөрөөсэй

Наддаа хайртай чи минь

Сэтгэлд үргэлж мөнхрөөсэй

 

Цайрах хур нь шимээрээ

Цармын цэцгүүдээ өнгөлөөсэй

Цагийн урсгалд хайр минь

Цагаан уул шиг мөнхрөөсэй

(動画の字幕より)

 

 

『祈りの歌』

歌:C.ガンゾリグ

曲:M.ビャンバジャブ

詞:B.デルゲルダライ



草生うる草原に

雨よ早く降っておくれ

心の中で輝く僕の愛よ 

雨のように言葉をささやいておくれ 

 

風に揺れる草よ 

秋の月にも揺れておくれ 

心の中のやさしい僕の愛よ 

生涯幸せであっておくれ 

 

春を待っていた高地に 

やさしいオキナグサよ咲いておくれ 

僕の愛を奪った君よ 

僕に甘えてたのしんでおくれ 

 

川床の石の上を

澄んだ水よ流れてきておくれ 

純粋な愛の言葉を 

いつもいつも思い出しておくれ 

 

こちらへやってくる雲よ 

雨をもたらしておくれ 

僕を愛する君の心よ 

いつもそのままで変わらないでおくれ 

 

白い雪を集めて 

谷間の花々を潤しておくれ 

時が流れてもこの愛よ 

白い山のように永遠であっておくれ

 

********************

 

この歌は

2018年にウランバートルの空港で買った

“2018 оны шилдэг хит дуунууд”

(日本語にすると

「2018年ヒット曲精選集」

というところでしょうか)

というタイトルがつけられた

様々な歌手の歌が19曲入った

CDに入っていました。

 

歌詞カードは付いておらず、

歌詞は上の動画の字幕を書きとりました。

 

正直言いまして私はこの歌を

何度も何度も繰り返し聞いていながら

それほど気に留めていませんでした。

 


ところがある日

何気なくモンゴルのSNSを見ていると

草原の美しい風景の画像とともに

歌詞の中国語訳が付いた

この歌の初めの部分の動画が

流れてきたのです。

 

その中国語訳は次のようなものでした。

 

    小草丛生的草原  快快下雨吧

    在意绪中的爱意  像雨满一样倾诉

 

    风中摇曳的小草 在秋天飘渺

    在心中的爱意 永久缠绵

 

    ・・・・・・

 

 

・・・この歌って、

こんなに美しい歌詞だったんだ・・・

 

急速に惹きつけられて

一気に辞書を引きました。

 


私の力不足のため、

意味が完全に分からない部分や

理解に自信の無いところもあるのですが、

歌詞は4行ずつでひとまとまりになっていて

前半2行で自然に対する願いを、

後半2行で恋人への願いを歌っています。

 

後半2行で歌われる愛情は

幸せであるように、とか

永遠であるように、といった

シンプルな願いの表現ですが、

前半で歌われる自然の描写が美しくて

草原や青い空白い雲、

澄んだ川や雪を頂いた山や

厳しい冬を乗りこえて春咲く花

これらの風景が目に浮かぶようです。

 

そしてその風景がイメージとなって残り

後半で歌われる愛情の美しさ純粋さを

表しているように思えるのです。

 

 

モンゴルの歌では、

元々歌詞としてではなく

詩として作られたものに

後からメロディをつけて歌にしたものも

多数あると聞いたことがありますが、

この歌の歌詞も

メロディをつけずに

そのまま詩として読んでも

美しいと思いませんか?

 


そして、

「モンゴルの歌は

複数の歌手が歌っていることが多い」

というのが私の印象ですが、

この歌にもあります

別の人が歌うバージョン。


次の動画↓は

ガンエルデネさんが歌うバージョンです。

よろしければ聞き比べてみてください。


 
初めにご紹介したのに比べて

こちらは少しテンポがゆっくりでですが、

よくよく聞いていると

違いはそれだけではなく、

歌詞が少し違っていて、

歌われる順序が違っているのです。


モンゴルの歌を聞いていると

このような現象が時々見られて

面白いなぁと思うのです。

 



写真は草原の花々です。

 

今回もお付き合いありがとうございました。

m(__)m