ИНГЭН ТЭМЭЭНИЙ ДУУ 

 

歌の動画です↓ 

 

《歌詞》

ИНГЭН ТЭМЭЭНИЙ ДУУ

 Дуучин: Э.Оюун-Эрдэнэ

 Шүлэг: Н.Адъяа 

 Хөгжим: Д.Бэхбат /МУУГЗ/ 

 

Ботго нь эндсэн ингэн тэмээ 

Борхон толгодыг ганхтал буйлна 

Боривоо хөштөл алсыг харуулдсаар 

Босоо салхинд горьдон буйлна 

 

 Эгшигт хайрцаг тавьсан ээжийн минь

 Энгэрийн шилбийг тасартал буйлна 

 Ээрэм говьдоо өсгөсөн эзнийхээ 

 Эмээлийн бүүргийг хагартал буйлна 

 

Ботго нь эндсэн ингэн тэмээ 

Борхон толгодыг ганхтал буйлна 

Үдшийн бүрий шиг хархан нүднээсээ 

Үйлийн нулимсаа ширгэтэл буйлна 

 

 Эгшигт хайрцаг тавьсан ээжийн минь

 Энгэрийн шилбийг тасартал буйлна 

 Ээрэм говьдоо өсгөсөн эзнийхээ 

 Эмээлийн бүүргийг хагартал буйлна 

 

Ботго нь эндсэн ингэн тэмээ 

Борхон толгодыг ганхтал буйлна 

Шившээн чинэрсэн хөхнөөсөө 

Шилийн сүүгээ садартал буйлна 

 

 Эгшигт хайрцаг тавьсан ээжийн минь

 Энгэрийн шилбийг тасартал буйлна 

 Ээрэм говьдоо өсгөсөн эзнийхээ 

 Эмээлийн бүүргийг хагартал буйлна 

 

(歌詞は上記動画の「概要」より)

 


『母ラクダの歌』

 歌:E.オユンエルデネ

 詞:N.アディア

 曲:D.ベフバト

 

子ラクダを失った母ラクダ

褐色の山々が揺れるほど鳴いている

踵がしびれるまで遠くを見つめ

風の中じっと立って望みを抱いて鳴いている

 

*オルゴールを鳴らした母さんの

 襟のボタンが切れるほどに鳴いている

 広い広いゴビ砂漠で育てたご主人の

 鞍がこわれるほどに鳴いている

 

子ラクダを失った母ラクダ

褐色の山々が揺れるほど鳴いている

夕闇のような黒い瞳から

悲しみの涙が涸れるまで鳴いている

 

 *くり返し 

 

子ラクダを失った母ラクダ

褐色の山々が揺れるほど鳴いている

いっぱいに張った乳房から

お乳がほとばしるほど鳴いている

 

 *くり返し 

 

********************

 

この歌はラクダに関する単語が

いくつか出てきます。


辞書で調べると

タイトルのИНГЭは「5歳以上の雌ラクダ」

ТЭМЭЭは「ラクダ」

そして歌詞の出だしの

ботгоは「1歳のラクダ」の意だそうです。

 

はじめタイトルと曲調から

ほのぼのした歌を想像してのですが

辞書を引き進むにつれてびっくり


こんな悲しい歌だったとは・・・



ただ、なにぶん私の理解が怪しくて、

5、6行目の歌詞

「オルゴールを鳴らした母さんの」以下が

よく理解できてないのです。


この「母さん」は人間だと思うのですが、

何かを暗示しているのだろうか?

ラクダを歌った歌詞だけど

人間のお母さんが子どもをなくした悲しみを

歌っていることを

暗示しているのだろうか?


(日本の歌「シャボン玉」は

幼い子どもをなくした悲しみを

暗示的に表現している、

という説がありますね)


などと色々と考えてみるのですが

よく分かりません。


どなたかお分かりの方いらっしゃったら

教えていただけたらありがたいです。



そして、日本では動物を歌った歌は

童謡であることが多いように思うのですが、

この歌は童謡という訳ではなさそうです。



ところで、上にご紹介した動画では

おばあさんが登場します。

このおばあさん

セリフもなく無表情でそこに居るのですが

目が離せなくなるような

ものすごい存在感があると思いませんか?



同じ歌を別の歌手

バヤルヒシグさんが歌う動画もあります。↓

よろしければぜひご覧ください。

歌手や歌声はもちろんのこと

風景や衣装や楽器も美しい動画です。


 
こちらのバージョン、
最初にご紹介した
オユンエルデネさんの歌うバージョンと
作詞者は同じなのに
歌詞が微妙に違うのです。

(ちなみに、
オユンエルデネさんのバージョンでは
歌詞の5~8行目の部分が
歌われていませんが、
そのまま引用しました)

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さて、ここからは歌とは関係のない

ちょっとした思い出話です。


初めてモンゴルに行ったときこと。


事前に片言だけでも

モンゴル語を覚えようと思ったものの

難しくてあきらめてしまい、

私は「こんにちは」も「ありがとう」も

言えない状態で行きました。


そんな私が初めて覚えて通じたモンゴル語が

「ラクダ」(тэмээ)だったのでした。

 

古都ハラホリンの郊外の道路を

車で走っていると、

真ん前をラクダが横切って行き、

運転手さんが指さして

「テメー」(тэмээ)

と教えてくれたのです。

 

翌日土産物店で、

店員さんが

英語で話しかけてきまして、

商品にあるラクダの写真を指して

camelと言ったので、

私は覚えたばかりの言葉を使ってみたくて

「テメー」と言ったところ

店員さんが

そうだよ、モンゴル語を知ってるんだねぇ、

というようなことを言ってくれました。


(こんな一言でも、

外国語を使ってみて、通じた!

と思うと嬉しいものです  (^-^))



写真は

ウランバートルからハラホリンに向かう

バスから見えた光景です。

 

今回も拙いご紹介と

なんでもないような思い出話に

お付き合いいただきまして

ありがとうございました。m(__)m