ДУУНД УЯРАХ ХОРВОО
歌の動画です↓
《歌詞》
Дуунд уярах хорвоо
Дуучин:П.Баярагнай/МУСТА,
Б.Долгорсүрэн
Ая: Г. Эрдэнэчулуун СТА
Үг: Л. Төмөрбат СТА
Алтан гургалдай донгодохгүй юм бол
Алаг дэлхий уянгаар дутна шүү дээ хө
Ардын дуугаа дуулахгүй юм бол
Ард түмэн дуугаараа дутна шүү дээ хө
*Дуул дуул бүгдээрээ дуул
Хөг аялгуу нийлсэн
Хөгжим шиг орчлонд
Өөр өөрийн өнгөөр эгшиглэнэ дээ хө
Уулын буга урамдахгүй бол
Уужим хорвоо уянгаар дутна шүү дээ хө
Уртын дуугаа аялахгүй юм бол
Ухаант ард минь дуугаараа дутна шүү дээ хө
*繰り返し
Хөхөө шувуу донгодохгүй юм бол
Хөвчин дэлхий уянгаар дутна шүү дээ хө
Намайг дуугаа дуулахгүй юм бол
Насны хань минь хайраар дутна шүү дээ хө
*繰り返し
Усны шувууд ганганахгүй юм бол
Урьхан хавар уянгаар дутна шүү дээ хө
Өөрөө бид нар дуулахгүй юм бол
Өргөө гэр минь цэнгэлээрээ дутна шүү дээ хө
*繰り返し
『歌にときめくこの世界』
歌:P. バヤルマグナイ、B.ドルゴルスレン
曲:G. エルデネチョローン
詞:L. トゥムルバト
ヨナキウグイスがさえずらなかったなら
彩豊かな大地の音楽が欠け
民謡を歌わなかったなら
民衆の歌が欠けてしまう
*歌え 歌え みんなで歌え
メロディーとハーモニーがとけあった
オーケストラのような世界で
みなそれぞれの音色で歌っている
山の鹿が鳴き交わさなかったなら
広大な世界の音楽が欠けてしまう
オルティンドーを歌わなかったなら
知恵ある民の歌が欠けてしまう
*繰り返し
カッコウがさえずらなかったなら
完全な大地の音楽が欠けてしまう
わたしが歌を歌わなかったなら
生涯の伴侶の愛が欠けてしまう
*繰り返し
水鳥たちが鳴かなかったなら
あたたかな春の音楽が欠けてしまう
われわれひとりひとりが歌わなかったなら
宮殿も我が家も幸せが欠けてしまう
*繰り返し
・オルティンドー・・・「長い歌」という意味で、
同じ歌の別バージョンです↓
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この歌は、2019年にウランバートルの空港で買った
“Хослон дуулах хайрын дуунууд ”
(ペアで歌う愛の歌)というタイトルの、
ハートの絵がたくさん描かれたパッケージに
入ったCDに収録されていました。
(このCD、恋愛の歌が詰まってそうな
タイトルとパッケージなのですが、
どうやら恋愛以外の歌も
たくさん入ってるようなのです。)
モンゴルの歌の歌詞を眺めていると
この歌の歌詞は見事にそろった頭韻に
感心することが多く、
この歌もサビ部分(「*繰り返し」の部分)以外は、1番と2番はきれいに、3番と4番は2行ずつで揃っています。
そして、歌詞の意味を調べていて
思い出したこと。
学生時代、古典の漢詩の授業で
先生がおっしゃった言葉。
「漢詩は、基本的に前半で自然を、
後半で人間の世界をうたう」
かたや、昔々の中国
こちらは、今のモンゴル。
直接関係ないとは思うのですが、
この歌の歌詞もサビの部分以外の4行は
前半2行で自然を、後半2行で人間世界のことを歌っています。
自然を見て人間世界のことを思う、
あるいは自然に人間の思いを映して見る、
というのは、
国や時代や言葉は違っても
共通した人間の心情なのかなぁ、と感じます。
私が買ったCDに入っていた歌は
最初の動画のバージョンでして、
後の方の動画はネットで見つけたものです。
最初の動画は揃いの伝統衣装と
男女2人の歌声が美しく、
羊の群れが意外に早いスピードで草原を
移動していくのが見えるのも面白いのです。
後の動画のほうは
どこまでも続く道路の真ん中で
服装も容貌も様々な10人ほどの男女が
楽しそうに歌っていて、
時々車が通りすぎて行った様子が
見て取れるのも面白く、
見ていると気持ちがおおらかになってくる
大好きな動画です。
ところで、
後の動画のバージョンの歌を
知人に聞いてもらったところ、
この歌の出だしの叫ぶような歌声が
2001年のNHKの大河ドラマ
「北条時宗」オープニング曲の
出だしに似てると教えてくれました。
ちなみに、調べてみて知ったのですが
「北条時宗」オープニング曲の出だしには
モンゴルの民謡歌手
ナムジリーン・ノロヴバンザドの歌う
オルティン・ドー『淡い黄色の子馬』の歌声が使われているのだそうです。
写真はモンゴル旅行中に
車の中から撮影したものです。