毎日が戦争です。
今朝は主人が在宅勤務の日だったのでゆっくりできるかと思いきや、うっかり寝坊してしまい、おまけに昨晩は娘の寝かしつけと一緒に寝てしまったので全く朝の準備や保育園の準備等されておらず起き抜けからバタバタてんてこまいでした。
台所に行くと昨晩夕食時の洗い物は済んでるし、娘の哺乳瓶の消毒も終わっていて何も言わなくても進んで家事、育児をやってくれる主人に感謝です。
こんな時イクメン+男女平等(女性の方が強い?)な環境がデフォルトなイスラエル人と結婚して良かったなあと思います。
勿論すべてのイスラエル人がそうではないし、日本人の私の友人たちを見ても進んで育児をしたり楽しんだりしている男友達も沢山いるし(バリバリ働いて、高収入な友人ほどイクメンな気もします。)すべてはその人次第ですけど。
自分の父親も団塊の世代の人間ながら、育児、家事を率先してやっていて当時の言葉でファミリーパパでした。料理も上手だし、毎週土曜日はお父さんの日と呼ばれていて必ず私と弟を連れ出し、母親に一人時間を作ってあげてました。
そんな環境で育ったせいか私はワンマンな男性って苦手で今まで付き合って長く続いた男性も割と柔軟な腰が低いタイプが多かったかなぁ?とか。
横道に反れました(笑)
今日は家で朝ご飯を食べる時間がなかったので今ハマっているイスラエルのスーパー「スーファーサル」ブランドのクロワッサンにトワイニングのベリーティーで簡単に済ませました。
中にクリームが入っている普通のカロリー高そうな菓子パンなんですけど、上海で生活していると私たちが口にするコーシャーな菓子パンがないので、もう主人と奪い合いながらこれを食べています。ひと箱6個入りなのですが2日と持ちません(笑)
さてコーシャーとは何だろうか?と日本の方にはほとんど馴染みがない言葉だと思います。以下JCC JapanのHPより抜粋です。
コーシャ(Kosher)とは、ユダヤ教で定める食べ物に関する規定のことで,
食べ物と言っても現代の社会においてはそれが広く、一般的に人が口にするものを意味するので、薬、サプリメント、調味料、その他の食品などもその範疇に入ります。
そのままでもコーシャである食品は自然の産物である、魚(限られた種類)、特殊な屠殺のみによる牛肉、羊、鳥肉など、野菜、果物その他ですが、加工される物に関してはその製造過程で混ざり物、身体に安全でないものなどが入らないように、厳しく管理されて加工されたもののみがコーシャの食品として認められます。
ユダヤ教徒に対するハラルのような物と言ったらお分かりいただけるんじゃないでしょうか?
コーシャー食品にはパッケージの外側にコーシャーマークというものがついていて、そのマークはおそらく何百種類とあるのですけれど、我々ジューイッシュはパッケージにそれらマークがついているかいないか確認しながら買うわけです。
ジューイッシュの本国イスラエルではほとんどの食品がコーシャーです。
一部外国から輸入された食品(日本のシマダヤのだしやブルドックソースなんかも見かけます)なんかはコーシャーでないものもありますけど、イスラエル以外の国でコーシャーを守りながら生活するのは正直難しくはありますが、私達夫婦ななんとかかんとか試行錯誤try and errorを繰り返しながらかれこれここ4-5年この戒律を守っております。
つまり基本家で食事、外食はしないということです。
私は営業職なのでお客様と接待なんか日常茶飯事だったのですが、今ではすっかりその回数も減り、たまにあるときは会場を日本食レストランにしてビールをぐびぐび
飲みながら自分で持参したお醤油をこっそり使ってお刺身や冷やしトマト(調理されていない生の食材)を食べています。
お客様は私が飲食をしていないと勿論心配してご自分も食べなくなってしまうので、「ダイエット中なので~」なんて言いながらやり過ごしたりしています。
とにかくお酒さえガンガン飲んで楽しい雰囲気にしていたらお客様は満足してくださります。営業職に従事するようになって、またユダヤ教徒になって、本当に自分はお酒が飲めて良かったとつくづく思います。芸は身を助ける!って違うか(笑)
私たちのこのような生活スタイルは今でこそ家族・友人に理解してもらえておりますが、最初は本当に大変でした。
説明しても、まず理解してもらえません。難しいポイントは沢山ありまして、
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食べれる食材と食べれない食材がある
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食べれる食材でも調理方法や調理の組み合わせにルールがある。
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食材だけでなく、調理器具(お鍋、お皿、フォーク、ガス台、レンジ等)もコーシャーでないといけない
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①、②、③をクリアできたとしても調理する人間はユダヤ教徒でないといけない
とこのプロセスを経た食べ物じゃないとコーシャーじゃないのです。