政府は8日、環太平洋経済連携協定(TPP)案と関連11法案を閣議決定しました。同日中に国会に提出し、今国会での成立を目指すとしています!

私は今国会でTPPの審議を極力追いかけてきましたが、はっきり言ってその中身は未だに不明な点ばかりであり、国会議員の論点もごく一部で、全く審議などされ尽くされてるとは思えませんでした!

大体参加国中第2位のGDPを持つ日本が、批准しなければTPPそのものが白紙化されてしまうという極めて重要な立場であるのにも関わらず、日本語の規約を作成しないということを黙認するということ自体が不信感を募るものであり、しかも英文の訳が出たのも10月合意から年明けまで持越しというギリギリの状態での国会入りであり、与野党を含め国会議員のうち一体何人がその内容を熟知していたのでしょうか?審議以前の問題であり、呆れるばかりです!

今アメリカ大統領選で有力候補のうちTPP賛成論者は不在です。オバマ政権下で国務大臣として賛成の旗を振っていたヒラリーでさえ世情の急激な変化を感じ取り反対を表明し、今や日本のマイナス金利政策まで批判し始めています。これはアメリカの新自由主義経済やグローバリズム化の経済政策の崩壊現象を示し、それこそが基本であるTPPの考え方を一旦見直しをしなければならなくなったという証しではないでしょうか?

このままでは誰が大統領になったとしても肝心要のアメリカの議会が批准しない可能性が高いです!

今国会で安倍総理は何回もTPPを成長戦略の柱と位置づけた発言を繰り返していましたが、私には全くその根拠が伝わりませんでした。

こんな状況なのに何故安倍内閣はかくも批准を急ぐのでしょうか?

その理由はブッシュ・小泉時代からずっと続いているアメリカ追随型の新自由経済主義の既得権者や大企業がいまだに日本の経済を牛耳っているからです。

安倍内閣の政治手法は、規制改革会議や経済財政諮問会議などを設置して、そこに一部の大企業の民間議員を任命して法案を作り、圧倒的な与党議員の賛成で通すことが通例になっています。その様子を見ていると、明らかにアメリカに追随したグローバリズムで巨額の富を得てきた新自由経済主義者がやりたい放題と言った感じです。そこに国民に直接政府の金をばらまかないという、民主党政権よりも高くなってしまった緊縮財政を取り続けている訳ですから、これでは一部の既得権者に富の集中化が増すばかりで、格差は広がるばかりです。

このように議会に抑止力のあるアメリカではできないことをしている日本を見て、今や日本の大企業の株の1/3が外国人投資家の手にあり、その投資家の利益確保を優先するという、弱肉強食の新自由経済主義を日本はそこまでやるのか!とアメリカは羨ましがっているようです。

米国でトランプ旋風が起き、ヒラリーを猛追し始めたサンダースの両者の共通点は、日本以上に極限まで格差の広がったマジョリティの世論に対して、今を脱却し、未来を感じさせる政策を強く打ち出しているからです!トランプは低所得者の無税を訴え、日本の若者もそうですが、格差拡大社会において大学進学に親が金を出せない状況になり、奨学金で大学にいったものの、その返済で苦しんでいる若者に対して、サンダースは奨学金を無償化すると言って票を集めています。

日本もそうなりつつありますが、格差が局限のアメリカでは今やメディアによる報道や世論誘導は成立しません。このまま安倍政権が思い切った財政出動しなければ貧困層は更に増え、日本もアメリカ同様にTVや新聞報道などメディア誘導はできなくなるでしょう!貧困層や将来に不安を持つ若者たちの増加は、それが局限になればなるほど、コストのかからないインターネットによる情報の共有化によって横並びで繋がるようになり、今回の大統領選で明らかになったように、凄まじいばかりの世論を作り出す土壌になっていくのです!

スマホ保有率が100%を超えている日本ですから、今やスマホ一台で大量の世論が構築できる土壌を持った社会になっています!日本でも追い詰められた人たちがマジョリティになればなるほど、今のアメリカ現象になる可能性があります!

アメリカのように99%の貧困層を作り出してしまった社会では、どんな優れた為政者が出てこようと、貧困層の民意で国の政策が決定してしまうという、恐ろしいおしまい現象になってしまうのです!

私は皇紀2676年という世界一長い歴史を持っている日本人のDNAを信じています!

日本はアメリカにはならない!と考えています!

今、巨大化しきった既得権力者や最高益を得ている大企業からは遠すぎて見えないほどの小さなうねりではありますが、格差に苦しみ抜いてきた日本各地の地域の人たちが持ち前のDNAの作用で「自己治癒力」を発揮し始めています!

その人やモノやサービスは、種々雑多であり、横並びの繋がりという、まさに6次産業化推進のモデルケースとなっています。

九州の食、基山町の奇跡の6次産業化推進の様子はこちらから

https://goo.gl/oy20O

6次産業化はアメリカでは決してできません!アメリカ人の共通性は英語だけです!白人、黒人、黄色人、出身国も無数にある、種々雑多な人たちの集合体です。98%が単一民族であり、世界最高の歴史を誇る日本人のような「国民力(=人と人同士が絆で繋がること)」はありません!

私たち一人一人がしっかりと今いる足元や生まれた故郷を見つめなおし、自らの中に誇るべきDNAがあることを見つめなおしましょう!


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