ニュージーランドで2月2日、TPP参加12ヵ国による署名式が行われました。



日本からは甘利大臣辞任の後石原伸晃が大臣に就任しましたが…

今回の署名式には高鳥修一内閣府副大臣が出席しました。

高鳥はもともとTPP断固反対を唱えていましたが、

今回は和装姿で参加し…

「無事に署名できて、ほっとしています。」と述べました。

これから2年間という期限の中で12ヶ国がそれぞれの議会で批准にむけて採決を行います。

日本は明治維新から2回の戦争を経験しました。

日露戦争と大東亜(太平洋)戦争です。

この2回の戦争の背景には…

白人のアジアに対する植民地支配がありました。

両者とも日本は自国の主権と、特に貿易面では、

白人による不平等な貿易から、「関税自主権」を取り戻すため戦った経緯があります。

日本の先人たちは命をかけて、

当時アジアでは唯一の独立国であった自国の主権存続をかけて戦いました。

和訳されたTPPの内容には…

「関税自主権」のみならず、医療、金融、公共調達などのサービス分野に加え…

「投資」の自由化までをも含み…

ありとあらゆる分野でグローバル化という自由競争経済至上主義の考え方を元に

構造改革を強制され…

聖域だったはずの農産品についても、

七年後に「関税撤廃へ向けた再協議」するという話になってしまっています。

一体全体、何のための「
TPP」なのでしょうか?

食だけではなく、日本の色々な分野での国家安全保障が弱体化し…

その引き換えとして、

アメリカや日本も含めたアメリカを中心とするグローバル企業やグローバル投資家の利益最優先の目的が明確に見えています!


例えば「関税」について言えば…

「いずれの締約国も、この協定に別段の定めがある場合を除くほか、原産品について、現行の関税を引き上げ、又は新たな関税を採用してはならない

各締約国は、この協定に別段の定めがある場合を除くほか、原産品について、附属書二-D(関税に係る約束)の自国の表に従って、漸進的に関税を撤廃する。」

まさに、関税自主権の喪失以外の何ものでもありません!


農業関連の関税について細かい「表」があり、

コメなどについては関税が維持されています。

コメはアメリカとオーストラリア向けに無関税の輸入枠(7.8万トン)を設置し、

現行関税は維持されます。

牛肉は、38.5%の関税を段階的に9%にまで引き下げ、などになります。

とはいえ、
税が維持された重要五品目についても、最終的には「例外なき関税撤廃」ということになりそうです。


安倍総理は、TPP暫定合意を受け、

聖域五品目の関税維持など自民党の公約に関し…


「約束はしっかり守ることができた」と言っていますが、

現実には「関税撤廃時期の先延ばし」をしたに過ぎません!


最終的に、TPPにより日本は関税自主権を喪失し…

同時に「関税撤廃」を強いられる可能性が高いものと思われます。

日本が今後批准するしないに関わらず…

批准が避けられないのであれば、TPPに対抗する法案の制定など…

国会議員の役割は非常に大きいです。

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みそちゃんおじさん(杉浦 孝則)の「国産の食プロデュース・和乃家」からの情報はこちらからどうぞ http://www.wanoka.tokyo



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