アメリカのアトランタで開かれていた…


TPP=環太平洋パートナーシップ協定交渉は…


延長に次ぐ延長の結果10月5日午後9時すぎ…


12か国(シンガポール,ニュージーランド,チリ,ブルネイ,米国,豪州,ペルー,
ベトナム,マレーシア,メキシコ,カナダ,日本)で


大筋合意したと発表されました!




日本の甘利明TPP担当大臣は


「TPPは、成長著しいアジア太平洋地域に、21世紀型のルールと


貿易のあり方を示す大きな基本になっていく」と述べ…


 

世界GDPの4割をしめ、人口8億人という…


巨大な自由貿易圏(グローバルスタンダード)が誕生した!


とアメリカのフロマン通商代表も手放しの喜びようです。


TPPは参加12か国の農産物や工業製品の関税を下げるほか、


サービスや投資の共通化したルールを作ることを目的とします。



日本が死守すると大騒ぎしていた米は…


アメリカとオーストラリアに対し、


関税をゼロとする特別枠を約7万8千トン分新たに設けることになり、


牛肉は38.5%の輸入関税を15年かけて9%に引き下げること、


豚肉は1キロあたり482円の関税を50円まで引き下げること、


バターや脱脂粉乳は7万トンの低い関税枠を設けることになること


等を容認したようです。


TPPは2012年3月にスタートし、


日本は民主党政権下で2013年7月に参加、


そして2015年10月5日大筋合意となりました。


利害の交差する各国の主張を摺り合わせ…


グローバルスタンダードのルールを作るのために…


大変な労力と年月が掛かった訳です。


日本にとっては、民主的自由経済ではない中国経済を包囲し…


中国の横暴や行き過ぎを抑制する可能性もあり…


アジアの成長を取り込む転換点になるという期待感もある一方…


関税の大幅引き下げや輸入枠拡大で…


打撃を受ける農業への対応が必須になります!


TPPは利益や成長を優先する商業経済の極致ともいえるでしょう。


ただし日本人の命と健康を守る(どんなときでも日本人を飢えさせない)という…


食の国家安全保障の観点から言えば…


食を商業としての利益優先だけで語る訳にはいかない!


ということを認識しなければならないと思います!




食生活・食育 ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村