慶應大学文学部卒…
作家の林えり子先生のアカデミーで勉強させて頂きました(^O^)/
講座名は「大江戸物語」です。
私は初回の参加ですが…
テキストはもうすでに23回目になっています…
月1回なので2年くらい経過しているのでしょうか?
今回学びのテーマとなった歴代将軍は8代、吉宗でした。
吉宗時代を通じて学んだことの中で…
今回は「講」について要約したいと思います(^O^)/
日本の「講」の発祥は平安時代からだそうです…
僧侶が仏教を学ぶための「講会(こうえ)」から始まったそうな…
その後「信仰講」として…庶民の間に広まっていきます!
有名なのが「庚申(かのえさる)講」!!
旧暦で干支(えと)の庚申(かのえさる)は…
(12支×5行=)60日周期でやってきます…
当時人々の間で、この日は…
人の身体の中の…
「頭・腹・脚」に潜む3つの虫が這い出し…
天に昇り…
天帝にその人が犯した罪を告げ口するとされていたそうです!
人々は「講」を催し、徹夜でそれを避けたと言われています\(^o^)/
ところで、信仰から始まった「講」に…
「供養→飲み食い」に発展するのは自然なことですね(^O^)/
飲み食いで特に有名なのは「無礼講」!
始めたのは鎌倉時代の後醍醐天皇です!!
後醍醐天皇は幕府討幕を謀り…
身分を越えて参集した人々と日々密談を交わし…
身分を除外して宴会をしたのです!!
しかしあえなくこの謀議は事前に発覚してしまい頓挫します!
正中(しょうちゅう)の変(1324年)として歴史に刻まれていますね…
さて、吉宗に戻って…
享保年間に驚異的に広まったのが「富士講」です!!
もともと江戸の町は…
どこからでも霊験あらたかな富士山が見える都市でした!
3代将軍家光のときに起きた「振袖火事」で燃え尽きてしまった…
江戸城の天守閣は…
富士山と並ぶ景観をイメージしていたそうな…
絶景の富士山は異郷のユートピアであり…
江戸町民にとって信仰に結び付きやすかったのでしょうね(^O^)/
吉宗将軍17年目の享保18年(1733年)…
江戸の町に突然「身禄(みろく)」という行者が出現しました!
56億7000万年後に出現する「弥勒菩薩」の身代わりと称され…
この年の7月に…
富士山頂で「入定(にゅうじょう)=聖者が即身成仏すること」するに及び…
教えを受けた弟子たちが次から次へと「講」を作るきっかけとなったのです!
まるでキリストのように死して後…
弟子たちによって広まっていったのです!
この講の広がりは…
一つの講が出来ると枝講ができる「ねずみ算」的な増え方を示し…
幕府が「禁止令」を出すほどでした!
その後天保年間(1830年~)には…
「江戸八百八講」と称されるほどになっていったそうです!
江戸町民の憧れの霊山富士山には…
誰もが行ける訳ではありません!
富士講の集まりの中から代表する人が富士登山をし…
不老不死のご利益があるという富士山頂の…
「金明水」「銀明水」を汲んで江戸に持ち帰り…
講の参加者たちに一滴ずつ配布したそうです!
また、富士山の溶岩を持ち帰り…
講のシンボルとして自前のミニチュア富士山を作りました…
それが「富士塚」です!
1789年(寛政元年)、11代将軍家斉のころ造営された…
最古の江戸期富士塚に行って参りました!
そのまとめは次回のブログで!!