染物 | 星の輪ネットワーク

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金 銀花の独学パン工房 .
山ぶどうから生まれた自家製天然酵母で焼くパンを楽しみ、緑に囲まれて暮らすワンダーフルな日々の出来事を綴ります。

染物を始めたきっかけ?

きっかけは他愛もないことでした。

夏のガバッとした履き心地の良いパンツの裾が

ボロボロになっちゃいました。

レース状の布だったのです。

暮らしているところが山の中ですから、

レース状の布は何度か履くとすぐにボロボロになってしまいました。

藪の中でも平気で入っていくので

あっちこっちの棘やら出っ張りやらに引っかかって

ビリっと引き裂けたりかぎ裂きになったりするのです。

何年か履いた後今年は思い切って破れた部分を切り取って、

別のレースでリフォームしようと考えたのです。

でもね、色付きのそれも幅広のレース生地ってすごくお高いのですよ。

そこで思いついたのが染物ですわ。

百均の白い綿レースを、パンツに似合う色に染めたらどうよ。

だけどケミカルな色染めはしたくないでしょ。

だったら草木染めだわね。

染料にななりそうな植物は家の周りにどっさり見つかりますもの。


そんなわけでまずはお勉強。

ネットの時代は便利ですね。

ググればすぐに出てきます。

草木染めのやり方。


早速あれこれ見たり読んだりして、

まずはヨモギで染めて見ました。

その時に綿は染まりにくい、絹やウールなどの動物性の布は色が移りやすい、

などの基礎知識が頭に入っていましたから、

一番の目的の綿レースと一緒に

家にあった着物の白生地を染めて見たのです。

結果、綿のレースにはあまり色がつかずちょっとがっかりでした。

でも絹は綺麗。

ヨモギが最初の染料で、

たくさん集めて染料を作った日のことを

今でも思い出すことができます。

それまでただの雑草だったのです。

雑草なら何もかも一緒くたに

ガーっと刈っていたのにね。

その時は色をもらうためによもぎを選んで摘んでいました。

よもぎに対する心の持ちようが全く違うでしょ。

それが楽しかったのを覚えています。

残念ながらレースはあまり満足できなかったけれど、

一緒に染めた絹のハギレを見てその美しに

心を動かされました。

綺麗な緑色が絹に移って

絹の光沢が重なり

なんとも自然な緑色となっているのです。

「ステキ」

思わず口に出た言葉でした。

そこで初めて草木染めと絹の美しさに心を囚われてしまったのかもしれませんね。

それから夢中になって色々な植物で染めて見ました。

季節は初夏、ちょうど植物が春に吹き出した芽をぐんと成長させる頃です。

家の周りは染料にできそうな植物であふれています。

山里の季節の色を布に移しているような気分になり

楽しくなっていろんな草で染めて見ました。

カラスノエンドウ、桑の葉っぱ、藤の葉っぱ、クズの葉っぱ、

ビワの葉、フキ、カラムシやアカソ、くるみに桑のみ。

桑の実って知らない人もいるみたいですね。

桑の木のことを知らない人もいっぱいいるのでしょうね。

なんか不思議。

私が子供の頃は大抵どこの田舎にも桑の木はありました。

育ったのは関東地方ですけどね。

信州もそうだったみたいですよ。

我が家の周りにある桑もその頃の名残りです。

六月ごろ、濃い紫色の実をつけます。

うちではその実で毎年ジャムを作っていますよ。


美味しいですよ。

紫色のジャムができます。

だから紫色を出して見たくてやって見ました。

ちょうどその頃、

運よく、近所で染物講座が開かれました。

そこではローズマリーやら、ヤマブドウやら、月見草やら、

うちの周りににはない染料を使って染めの勉強をしました。

おかげでヤマブドウの染料を分けてもらい、

桑の実とはまた一味違った紫を出しては楽しみました。

そんなわけで今年の初夏はすっかり染物にはまってしまった私だったのです。


写真は染物講座でみんなで染めたものです。


























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