糸川英夫博士の名前をご存知でしょうか?
有名な工学者で、専門は宇宙工学、航空工学です。
日本の宇宙開発、ロケット開発の父とまで言われる学者さんですが、
この人はチェロやヴァイオリンの奏者であり、占星術を学び60歳にしてバレエを習うという天才派。
糸川博士はボーンコンダクションと云う理論を展開していて、それがボディソニックの基本的に目指すところなんだと思います。
では、
ボーンコンダクションとは?
糸川博士は自らが楽器の演奏者であった為に気が付かれたのです。
「糸川英夫博士の提言(ボーンコンダクション理論)
楽器を演奏する人は、弦楽器でも、管楽器でも、二つの音を聴いている。ひとつ は空気中を伝わって来る「音波」である。ステレオはこの世界を追う。もう一つのチャンネルは、ボーンコンダクションとよばれ、楽器をもつ手、抱えている身体を通して、直接振動として伝わり、骨を通り、聴覚系伝播されるものである。現代のオーディオ、ステレオ、すべてに欠けているのは、このもう一つの「音」のチャンネルなのである。
音楽の中で、聴く人に真の恍惚感を与えるのは、このボーンコンダクションの方である。バイオリニストが、あごに楽器を抱えて、陶然と自分の弾く音に浸っているのは、あごの骨に、バイオリンの表裏板から、じかに伝わる振動音、ボーンコンダクションの音を聴いているためである。
ピアニストの場合でも指先、足、腰から、ピアノの音をボーンコンダクションできいている。古典音楽がヨーロッパで発展したのは、貴族社会の中の、小さい室内であって、チャンバーミュージック(室内楽)という名がつけられた通りである。部屋の大きさは、このボーンコンダクションの範囲でつくられていた。楽器の振動が床板を伝わり、イスの足を通して、イスに座っている人の腰にまで減衰しないで、伝達するゾーンである。
音楽が大衆化し、大ホールが現れたときに、こちらは棄てられた。空気中を伝わる「音波」だけの音楽になった。そして、エレクトロニクスのテクノロジーが生まれ、レコード、オーディオが登場した時にも「音波」だけの音楽になりきり、ボーンコンダクションは忘却の世界におき去りされた。
ディスコや、ディスコティックで、物凄い音響を出し、ドラムがけたはずれの音を出すようになったのは、若い人達が本能的に、ボーンコンダクションを現代に復活させようというひとつの試みである。
ボーンコンダクションはそれに気がつけば、エレクトロニックスとテクノロジーを使って再現は可能である。このシステムを欠いている現代のオーディオは、どんなに高価なものであっても音楽をきく装置として欠陥商品といえる。ボーンコンダクションをステレオにつける可きである。」
さらに、
興味深いのは、
聴覚系伝播される音は古い脳に届き、
空気中を伝わる音波だけを聴くと新しい脳にしか届かないと云う事。
私たちが信じる自己治癒力とか、自然生命力とか生き抜く為の知恵などの情報は、
すべて古い脳に記憶されています。
ですから、
古い脳に働きかけなくては、私たちに必要な情報は引き出せないと云う事なのです。
これは、
目から鱗の発見ですが、
なぜかこの理論は日の目を見る事無しに、
現代の世の中では忘れられた理論となっているようです。
80年代に、
社会がストレスが原因の病気の多発で苦しみ始めた頃、
その解決策として期待された工学的理論に基づく治療法が、なぜ一般的にならなかったのか?
とても不思議でなりません。
生産コストが高過ぎたのでしょうか?
それとも、
この方法が普及すれば薬が売れなくなってしまうからでしょうか?
ボディソニック、調べれば調べるほど面白くなっていきます。
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