「退職までの8年間」

私は公的機関の非常勤として

勤務していました。

その間にあった出来事を綴っています。

 

前回まで⇒夫、腸閉塞で緊急手術

 

その間、嫁からは「〇(息子)より返信ないのでよろしく」とメールあったり、父の夕食に戻ったり、仕事できる状態ではなくなったので10日の「介護休暇」を申請した。

私は疲弊し、父を怒鳴ったり、手をあげたり、脅したり、介護虐待と言われる状態になった。ハサミを振り上げた時は、こうやって介護殺人に至るんだな、と思った。

「来る来る」と言いながらなかなか来ない息子にも切れていた。

 

夫は手術後、原因不明の高熱が出て下がらず、医者より覚悟してくださいと言われた。熱が下がってもおかしな言動が見られ、看護師は認知症を疑った。娘が見舞いに来た日から普通になり、「術後のせん妄はよくあることだよ」と娘に言われ、やっと安心した。

夫はその頃のことを全く覚えていない

(後に詳細をメモして渡す)

 

やっと息子がやってきて私は息子の前で号泣した。

ある日父が言った

「家に来てる若い男、誰だろう? 優しくしてくれるんだよ」

父は息子がわからなくなっていた。

 

介護休暇を利用して施設探しが始まった。

色んなところに相談に行き、担当者の優しさに泣いたこともあった。そして「住居型老人ホーム」に空きがみつかり入居が決まった。

父は施設に入りたくないタイプなので手こずった。

が、体験と優しい従業員のおかげで「入っていいよ、仕方ない」となった。

しかし、施設入居前夜、大喧嘩!

「行かない!俺が施設に行ったら、お前はノウノウと遊ぶんだべ」

ブチ切れたが、息子の説得で無事入居となった。

 

入居翌日の28日、夫が退院。

29日、母のところに行ったら浮腫みが出て歩くのが困難になっていた。

 

→続く