ふんわりウイング

わたしは
幼い時のネグレクトもあってか
愛されることに
慣れてない

若い頃から
大好きとか
愛してるなんて言われても
疑ったり
照れて茶化したり

いやいや嘘やろ
みたいな対応しかできなかった
我ながら
ほんと可愛くない


彼と付き合って
同情とかじゃなく
はじめて
わたし自身を
肯定してもらえてから

素直に愛されることが
こんなに幸せなんだと
気づけた


あんたなんか産みたくなかった
あんたなんか見たくない

かけられたその言葉が

いつの間にか

わたしなんか⋯という
自信の無さになり

おとなになっても
苦しんでいたけど

彼は

わたしだから好きになったと

わたしだから大事なんだよと

伝えてくれる

愛されることは
心地良いことなんやな
それに甘えて
愛されていいんやな


たくさんの秘めた気持ち
黙ってても伝わることはあるけど

やっぱり言葉にして言われたいし
わたしも言いたいと思う

幾つになっても
愛されるのっていいな

愛してるって
ちょっと照れて笑えるけど
いいな

ふんわりウイング