ふんわり風船星

今の時代だからこそ
ネグレクトとか
アダルトチルドレンとか
そういう言葉や意味も知った

毒親という言葉さえ
わたしの子ども時代は
使われてなかった
おとなになって知った
うちは毒親だったんだ
あれはネグレクトっていうんだと


おとなからの酷い言葉や扱いは
今でもしっかり覚えてる

どんなに大嫌いでも 恨めしくても
今のように
色々な支援先や逃げる方法を知らず
毒母のそばで我慢するしか無かった
その恐怖や不安感で
高校時代からずっと
パニック障害と摂食障害
不安神経症に悩まされてきた


おとなになった今

毒母だった母は
優しい祖母となって
わたしの娘たちの前で
何もかも無かったように振る舞う
その姿がまた憎らしくて

年齢的にも立場的にも
弱くなって守られたい母と
それが出来なくて悩むわたし

昔のことだから
もう許してあげたら?
お母さんも歳をとったんだし
そんな気持ちでお母さんが死んだら
後悔するよ

みんなからそう言われても
どうしても違和感があった

わたしの心の中だけは
まだ小さい時のままで止まっていて
ずっとひとりで泣いていて
それでもこの人を
受け入れなくちゃいけないのか
わたしって優しくないのかな
この人が死ぬまでには
好きにならないといけないの?


そんな時
今のカウンセラーの先生と出会った

お母さんのこと
好きにならなくていい
嫌いなまんまでいい
お母さんが例え死んでも
あなたの中のお母さんを
美化しなくていい

はじめてそう言ってもらえた
驚くくらい楽になれた

今もこれからも
母のことは嫌いでいい

ふんわり風船星