震災から一年経って初めて、被災したイトコと以前のように話が出来た。
昔は親友のように毎週飲んで遊んで、何でも話せた、仙台に住んでいるイトコ。
無事が分かっても、半年経っても、心配な事がたくさんあった。
生活は出来てる?
精神的な傷負ってない?
病気になってない?
安全な食べものはある?
家はどうなった?
お店や街や日常生活送る場はどうなってる?
放射能は?
地震対策は?
旦那さんの仕事、子供達は大丈夫か等、色々…。
でも、この心配事は、どれも聞くだけで相手を傷つけるかもしれない事。
私が安全な場所で、口にしちゃいけない。
当事者が一番気を張っていて、力を合わせて日々を乗り越えてるんだろうから。
悪気が無くても、不用意な一言が心をえぐる事があるの、知ってる。
どんな風に心配していいか分からなくて、当たり障りない事しか聞けなくなってしまって一年。
親友か姉妹かくらい仲が良かったのに、子供の頃からの絆が切れちゃった…。
絆って、被災者と私達をつなぐ言葉としても使われている。
私は逆だと思っている。
イトコに対して。
キズナという言葉を口にすると、切れていくように思う。
支援しても、募金しても、祈っても、本当の絆は生まれない。
絆は被災者と被災者の間に生まれたものだと思っている。
同じ経験を、同じ恐怖や苦しみ、悲しみを共有していない、私とイトコの間には成り立たない。
テレビから、新聞から、ネットから、絆という言葉が入ってくる度に、そんな事が心に浮かんで何とも言えない気持ちになってた。
でも、やっぱり大事なイトコには変わらなくて、一年も経って今更だけど、心配でたまらなかった事を聞いてみて、本音で話をした。
イトコも、絆って難しい言葉だねって言っていたな。
きちんと話してみて、彼女を傷つけずに話す事が出来て、心配だった事も聞く事が出来て、少し安心した。
テレビの震災特集は見れなかったようだけど、当然だと思う。
私も、不用意な言葉で傷つけないで済んで本当に良かった。
今も、被災者と私達をつなぐ絆というフレーズには違和感があるけれど、被災者と被災者との間に生まれた太くて強い絆が、これから前に進んでいく力となりますように。
………。
一年経って、報道が少し変わってきている。
あの時の報道されなかった真実も少しずつ出てきている。
メディアから政府へ不信感の投げ掛けを見かける事もある。
もしかして、正確な報道がされなかったのは、悪意ある隠蔽じゃなく、私がイトコを傷つけるのが怖くて言えなかった理由と同じなのかな?
これからの報道姿勢次第だけど。
震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
今も尚、日々を力一杯生きていらっしゃる方々が、穏やかな時を過ごせますように。
また、今回書いた内容は、あくまでも、私が自分の身近な人との間で感じた感情です。
現地で支援を続けられている方々と、被災者の方々との間に生まれるような一体感等について述べたものではありません。
不適切な表現等がありましたら申し訳ございません。
昔は親友のように毎週飲んで遊んで、何でも話せた、仙台に住んでいるイトコ。
無事が分かっても、半年経っても、心配な事がたくさんあった。
生活は出来てる?
精神的な傷負ってない?
病気になってない?
安全な食べものはある?
家はどうなった?
お店や街や日常生活送る場はどうなってる?
放射能は?
地震対策は?
旦那さんの仕事、子供達は大丈夫か等、色々…。
でも、この心配事は、どれも聞くだけで相手を傷つけるかもしれない事。
私が安全な場所で、口にしちゃいけない。
当事者が一番気を張っていて、力を合わせて日々を乗り越えてるんだろうから。
悪気が無くても、不用意な一言が心をえぐる事があるの、知ってる。
どんな風に心配していいか分からなくて、当たり障りない事しか聞けなくなってしまって一年。
親友か姉妹かくらい仲が良かったのに、子供の頃からの絆が切れちゃった…。
絆って、被災者と私達をつなぐ言葉としても使われている。
私は逆だと思っている。
イトコに対して。
キズナという言葉を口にすると、切れていくように思う。
支援しても、募金しても、祈っても、本当の絆は生まれない。
絆は被災者と被災者の間に生まれたものだと思っている。
同じ経験を、同じ恐怖や苦しみ、悲しみを共有していない、私とイトコの間には成り立たない。
テレビから、新聞から、ネットから、絆という言葉が入ってくる度に、そんな事が心に浮かんで何とも言えない気持ちになってた。
でも、やっぱり大事なイトコには変わらなくて、一年も経って今更だけど、心配でたまらなかった事を聞いてみて、本音で話をした。
イトコも、絆って難しい言葉だねって言っていたな。
きちんと話してみて、彼女を傷つけずに話す事が出来て、心配だった事も聞く事が出来て、少し安心した。
テレビの震災特集は見れなかったようだけど、当然だと思う。
私も、不用意な言葉で傷つけないで済んで本当に良かった。
今も、被災者と私達をつなぐ絆というフレーズには違和感があるけれど、被災者と被災者との間に生まれた太くて強い絆が、これから前に進んでいく力となりますように。
………。
一年経って、報道が少し変わってきている。
あの時の報道されなかった真実も少しずつ出てきている。
メディアから政府へ不信感の投げ掛けを見かける事もある。
もしかして、正確な報道がされなかったのは、悪意ある隠蔽じゃなく、私がイトコを傷つけるのが怖くて言えなかった理由と同じなのかな?
これからの報道姿勢次第だけど。
震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
今も尚、日々を力一杯生きていらっしゃる方々が、穏やかな時を過ごせますように。
また、今回書いた内容は、あくまでも、私が自分の身近な人との間で感じた感情です。
現地で支援を続けられている方々と、被災者の方々との間に生まれるような一体感等について述べたものではありません。
不適切な表現等がありましたら申し訳ございません。