前回の『プロトピックについて考える』から引き続き、私のプロトピック経験を少しまとめます。

個人的には、前回述べた理由からプロトピックの使用には疑問を感じていますが、現在副作用もなく、日々の生活の為にやめる事が出来ない方、特にこれからやめる予定も無いという方の、使い方の参考になればと思います。

私は、最初の脱ステ(失敗)後、大学病院に入院し初めてプロトピックを使用しました。
最初は顔や首に、数年後には全身に塗るようになりました。

よく言われる灼熱感はそれ程無く、ステロイドの副作用で赤かった頬が白くなり感動したのを覚えています。

ただ、数年で今まで出た事の無いタイプの湿疹が出たり、生活や食事に気をつけても、原因の分かりにくい不定期な悪化が気になるようになりました。
以下は、使用歴や私の経験から来る反省点などです。



●使用歴
顔14~15年?(ほぼ毎日)
体8~9年くらい(リンデロン、パンデル、マイザー等と使い分けていた時期もある為、それを抜くと通算6~7年くらい?)

●当時の塗り方
両手の平に伸ばし、顔と体にベタ塗り

●1日量
体に塗るようになってからはチューブ2/3~1本

●実感出来た範囲の副作用

・頬が赤くなり白いプツプツが出来、ジクジクして黄色い汁が滲む。
・頬や額に赤みの無い小さいニキビ状のものが出る。
・髪の生え際や耳周りから汁が出る。
・体は皮膚が薄い部分は赤くムクミより脆くなりやすく、硬い部分はガサガサになり落屑がある。

※上2つはプロトピック使用以降の症状で、下2つはステ併用の為どちらによる症状か不明。

●私が気付いた事

・使用2~3年くらいから季節に関係なく不定期に悪化する事があり、その頻度は年々増えていきました。
見た目にも、良い時と悪い時の肌の差が激しかったです。

・私は、治験当時の医師の「副作用が無く安全な薬なので両手で伸ばしてまんべんなく塗って」という指導より、顔にも、後には体にもベタ塗りをしていました。
少なくとも炎症のある場所のみ指先でポイント付けの方いいと思います。

このベタ塗りにより、薬が効かなくなる期間も早まり、出てくる炎症も『点』では無く『面』へと変わって正常な皮膚にも広がって行ったように思います。


(続く)