ユメミが眠ったのを確認して向かった執務室にはすでに、ラ・ル、冷泉寺、高天、ガルシア

 

が集まっていた。

 

「ユメミはどうしてる?」

 

ラ・ルに聞かれ、薬を飲んで眠っていると答えた。

 

「レオン、どうしようオレの所為だよな・・・。」

 

「あれは事故の様なものだ。それに、あの時ユメミが子供を庇わなければ、もっと酷いことになっていたはずだ。記憶喪失だって一時的なものだろう?直ぐに、思い出すさ。」

 

その場にいたガルシアは、高天の肩をポンと叩いた。

 

「しかし、1日も意識が戻らなかったんだろ?そう簡単に思い出すとは思えんな。」

 

冷泉寺が神妙な顔つきで呟いた。

 

「あ!!そうだ!!冷泉寺、そういえばお前ユメミに思い出しの薬を飲ませたことあったよな!

あれを作ってくれよ!で!ユメミに飲ませたら良いんじゃないか?」

 

高天がいきなり立ち上がり、大声で叫んだ。

 

何だそれは?

 

「ああ。あれは、ザクロの小枝と麻黄をすりつぶして成分を抽出し、精製してから牛の乳分を加えて、白嘐の木で熱したものだ。インドで千年メサイヤの時にアルジュナがユメミに飲ませた神酒(薬物)の働きを中和して、かつ中枢神経に刺激を与えることで、記憶の蘇生をはかったんだが・・・。その時とは事情が異なるからな・・・。」

 

冷泉寺の言葉で、私はユメミにあまり負担をかけたくないと高天の提案を却下した。

 

出来れば、何かのきっかけで自然に思いだした方が良いだろうと考えたからだ。

 

ただ、この状態が長く続けばユメミは辛いだろうと思うと正直、焦る気持ちもあった。