ブラジルの北東部、マラニャン州に
レンソイス・マラニャンセス国立公園という
砂丘があります。
ブラジルに来るまで、ブラジルのガイドブックを見るまで、
ブラジルと言えば、リオのカーニバルに、サンバ?
くらいの知識しかなかった私・・・(いや、友達もそう言ってた。笑)
地球の歩き方で紹介されている、この砂丘の写真を見た時、
ブラジルにこんなところがあったんだ?!絶対行きたい!
と思いました。
レンソイス = ポル語で"シーツ"の意味。
真っ白なシーツのような砂丘が、どこまでも広がっていました。
真っ白な砂の正体は、クオーツ (水晶の成分、石英)。100%。
白と青のコントラストに、溜め息が出ます。
地球の歩き方によると、砂丘の広さは
東京23区2個分が入っても余るほど
広大なんだそうです。
この時期にここを訪れたのには理由があります。
砂丘のあちこちに無数に見られるエメラルドグリーンの湖が、
雨季にしか見られないから。
乾季には干上がってしまうというこの湖。
雨季になって、大量に雨が降って、
地下水が砂丘の窪みから湧き出すことで、湖が現れるんだそう。
よって、雨季(1月~6月)から乾季になる7月・8月辺りが
ベストシーズンと言われています。
この、期間限定で現れる湖で泳ぐこともできるので、
みんな水着を着てジープに乗り込み、砂丘に向かいます。
(大自然の中に更衣室はないからね・・・笑)
坂を駆け下りて、そのまま湖に飛び込むのも楽しかった!
そして何と、この湖には、魚や蛙が見られます
乾季の間は、砂の中に自分で掘った穴でジーッと過ごし、
雨季になると生き返るとか?
詳しいことはまだ解明されていないようですが、何とも不思議な現象ですね。
このレンソイス砂丘、辺鄙な場所にあるので、
10年前までは、ほんの一握りの欧米人が訪れるだけで、
ブラジル人にもあまり知られていなかったんだそうです。
例えば、10年前の地球の歩き方にも載っていなかったんだとか。
数年前、ブラジルのTVで紹介されて以来、
一気に観光客が増え、未舗装だった道路は舗装され、
木や土で作ったような家や店は、レンガ造りに変わったんだそうです。
まず、サン・ルイスという町まで、飛行機で
サン・ルイスからは、車で3時間半~4時間走り
拠点となる町、バヘリーニャスへ向かいます。
ジープ(通称:トヨタ。笑)で小一時間。
連休なので、すごい人!
プレギッザ=ポル語で"なまけもの"の意味。
昔は、この川縁に、なまけものがいっぱい見られたのが由来だそう。
最近、見られなくなったのは、観光客が増えすぎたから?
上下左右にゆっさゆっさ揺れて、大人も子供も超楽しい!
この小一時間の移動は、我が家の退屈星人も退屈しません(笑)
途中、ところどころ、こんな感じで水が溜まっています。
ジープ座席の足元は、大人の腰高ほど。それでも
「足が濡れるかも~!」って思うくらいの深さがありますが
ジープでジャブジャブ行きます!
小一時間走ると、砂丘が見えてきます!
ここからは、裸足で行きます!
見渡す限り、真っ白!
いつかサハラ砂漠にも行きたいな・・・
夕日が沈むのを見て、バヘリーニャスへ戻ります。
なぜなら・・・?
彼女達の旦那さん達が、渡し舟の仕事をしているから。
「タピオカを沢山の観光客に買ってもらうために、
夫たちはわざとゆっくり舟を動かすんだよ」
とガイドが言ってました。
ちょっと前まで、ここは本当に本当に貧しい町で、
土や木で作った掘っ立て小屋に住んでいたのに、
観光客が押し寄せるようになった今は、レンガ造りの家に住んで、
車にも乗っているんだとか。
ブラジルの秘境に広がる大自然。すごかった。
やっぱり大自然はいいね!
楽しい一日でした。
小レンソイスに続きます・・・