4連休のイースター(=復活祭)の休暇を利用して、
ミナス・ジェライス州のOuro Preto (オーロ・プレット)と、
Belo Horizonte (ベロ・オリゾンチ)を旅行してきました。
先週イグアスの滝に行ったばかりなので、今回は車で!
カンピーナスから、行きは渋滞がひどく8時間半
帰りは少し渋滞して、7時間半という、
長い長~い道のりでした!
ミナスへ向かう高速道路は、
トラックがとにかく多く、カーブや起伏が多い多い・・・
上り坂の先にカーブというパターンも多かった。
私は中継ぎで運転を交代しただけなのですが、
走行車線で制限速度ギリギリでのんびり安全運転したかったところ、
荷物をいっぱい積んだ"のろのろトラック"は、やっぱり追い越さざるを得ず・・・
でも追越し車線に出ると、後ろからスゴいスピードで走ってくる車にあおられる
(110~120km出しててもスゴい速さで抜かしていく車いったい何キロ出してるの
)
しかも、ブラジルの道路、日本より車線の幅が狭くて、
カーブでトラックが境界線をはみ出してくる~
抜いても抜いても、次から次へとトラックが現れて、止むを得ず車線変更を繰り返し・・・
さらに、右側から合流してくる車が、
右ウインカーを出しながら左に車線変更してきたり、
運転するのにものすごく神経を使いました(苦笑)
さて。本題です。
オーロ・プレットは、ユネスコ世界文化遺産に指定されています。
山に囲まれた、急な坂だらけの町
バロック様式の古い町並みと石畳が残っていて、可愛い
17世紀末、ミナス・ジェライス 州で金鉱山が発見され、
ゴールドラッシュが起こりました。
オーロ・プレットのOuro=金、Preto=黒 → "黒い金の豊かな街"という意味。
金鉱採掘のために建設された植民地都市の一つであり、中心都市でした。
18世紀の間に、30万人ものポルトガル人がブラジルに移住し、
金採掘のために、多くの黒人奴隷がアフリカから連れて来られました。
18世紀末、金採掘が低迷し始め、ポルトガルへの重税が払えなくなります。
それに反発して、最初にポルトガルからの独立運動を起こしたのが、
ミナス出身のチラデンチスでした。
・チラデンチスについての説明はこちら↓
http://ameblo.jp/mikmikab/entry-11518447109.html
・チラデンチスの処刑を描いた絵画はこちら↓
http://ameblo.jp/mikmikab/entry-11530702257.html
この"ミナスの陰謀 "は、密告により事前に発覚してしまいます。
首謀者のチラデンテス が処刑されたのが、チラデンチス広場↓
チラデンチスの"ミナスの陰謀"の関係資料の展示があるそうです。
写真右:広場の真ん中に立つチラデンチスの銅像
本当は、オーロ・プレットにホテルを取りたかった我が家ですが、
"何故か"ホテルはどこも満室で予約できず、
ベロ・オリゾンチを拠点にしました。
今回のイースターが4連休になったのは、21日の月曜が"チラデンチスの日"だから。
21日月曜がチラデンチスの日ってことは知っていたのですが、
オーロ・プレットにチラデンチス広場があるってことを、
着いてから知った我が家です だからホテルが取れなかったんだ~(笑)
チラデンチス広場はイベント準備の最中でした。
毎度、予習が苦手な我が家です・・・
キリストの受難と死を記念するグッド・フライデーには、
道路沿いの家の窓から赤や紫の布がかけられるようです。
土曜に訪れたので、まだ布が飾ってありました。
復活した日(イースター・サンデー)には、白い布がかけられるんだそうです。
写真左: ピラール教会。内部の装飾に300kg近い金と銀が使われているとか。
写真撮影が禁止だったのですが、ここまで内部に金を施した教会は初めてかも。
写真右: 坂の上に建つカルモ教会。
オーロ・プレットは、小さな町ですが、教会が異様に沢山あります。
金鉱でもうけた人たちが競い合って教会を建てたからなんだそうです。
お昼ご飯には、チェックしていたお店でミナス料理をいただきました。
Casa dos Contos (カーサ・ドス・コントス)
セルフ・サービス(=ブッフェ)で、大人42レアル・子供半額。デザート込み。
旅行会社のブログで紹介されていたのですが、ここは本当に本当に美味しかった!
特に、名物のフランゴ・コン・キアーボ(鶏肉とオクラの煮込み)が最高でした。
こんなお店、カンピーナスにも欲しいなぁ~。
デザートにはミナス名物、"ロミオとジュリエット"は、
ミナスチーズにゴイアバ(=グァバ)ソースをかけて食べるというもの。
ミナスじゃなくても見かけますが、
塩味のチーズに甘いグァバのジャム・・・今まで敬遠してきました。
でも、せっかく本場にいるので、試してみた。 → やっぱりムリ!
もう一つ、Doce de Leite (ドーシ・ジ・レイチ)という
牛乳と砂糖を煮詰めたミルク・ジャムもミナスの名物ですが、
私にはやっぱり甘過ぎてムリ! でもコハルはおかわりしてました
すっかり味覚がブラジル人化して、激甘も「ばっちこい!」のコハルです(笑)
金鉱跡のMinas da Passagem (ミナス・ダ・パッサージェン)にも寄りました。
ブラジルでも最大規模の鉱山なんだそうです。
外には、昔使われていたトロッコや採掘用の機械の展示。
この金鉱では、1985年まで金の採掘がされていたんだそうです。
木製トロッコに乗って、小さな穴から
地下120mのところまで、一気に降りていきます。
イギリスから持ってこられたこのような道具を使って穴を開けて、
金を探したんだそうです。
不覚にも、新しい方のカメラを持っていくのを忘れたので、分かり辛いのですが、
奥には綺麗な水の泉があって、そこにダイビングすることができるようです。
おまけ。
カサーシャもミナスの名物です。今回は飲まなかったなぁ。
↑ダンナが買いたがった鉱石の鳥の置き物→インテリアに合わないので却下。
オーロプレットの周辺では、今でもダイヤモンドやトパーズなどの鉱石が
産出されているそうです。ということで、町には鉱石のお店がいっぱい。
コウちゃんが「石を買いたい」ということで、インフォメーションに行ったところ、
インフォメーションのオジサンが 「連れてってあげる。」
え?インフォメーション空っぽにしていいの?(笑)
連れて行かれた店でコウちゃんが石を、コハルがネックレスをお買い上げ。
店から出ると、さっきのインフォメーションのオジサンが・・・
え?まだそこにいたの?インフォメーション放ったららし?(笑)
「もっと安い店があるから連れてってあげる」
・・・オジサン何者?
翌日のベロ・オリゾンチ観光に続きます・・・