悶々として夜が明けた。
昨日の『座頭市』、どうして主演がA川氏でなくては成らなかったのか?
めったに怒らないパートナーが、「あの3時間は無駄だった」と言う言葉が頭に残ってしょうが無かった。
短い期間だけれど、舞台に携わった事が有る私には、何かしら興味を引くものを見つけて鑑賞することが出来るが、”楽しむ”事を主眼にして見る人にとっては、退屈なものだったと思う。
娯楽作品だろう
誰のためのこの舞台劇だったのだろうか
A川氏は、鋭さの中に柔らかさが有り、厳しさの中に優しさが溢れ、修羅の向こうに仏が見える、そんな役者だと感じていただけに、失望感が大きかった。
主人公に生身の臭いがしてこない。ギラギラした人間臭さも感じられない。
どうしちゃったのよセットに負けない気迫を見せてよ
と心の中でずーっと叫んでいた。
次のシーンではもっとどうにか成るんじゃないか?と期待しつつ観たが、最後にはA川氏が”坊さん”に見えてしまった
多くの人が知っている作品だけに、ある種大きな期待が有り過ぎたのも否めないが・・・・(T_T)
この芝居なら、A川氏で無くても良いのでは
私は、この『座頭市』は三池氏の為の、三池氏の物だったんではなかろうか・・・と思う事にした。