先月、藤田真央さんのピアノリサイタルに行きましたので、遅ればせながらその記録を。

藤田真央さんの生演奏を聴くのは初めてでした。

息つく間もなく展開されたショパンのポロネーズ1番から7番は、自由なだけでなく優しくて、藤田真央ワールドで否応なしに癒されました。とにかく、弱音の幅が凄まじかったです。「弱い音」にはこんなにグラデーションがあるんだ……と驚きました。音のコントロールがすごいんです。変幻自在、といいますか。3番(軍隊ポロネーズ)と7番(幻想ポロネーズ)が特に印象に残っています。

リストのロ短調ソナタもグイグイ惹きこまれて、結構な大曲のはずなんですが、あっという間に終わってしまいました。

「天才」という言葉をあまり軽々しく使いたくないと思っているのですが、今回ばかりは「神がかった」「天才」という言葉がずっと頭に浮かんでいました。一か月経った今もそうです。ステージでの振る舞いにも「只者じゃない感」が滲んでいましたが、もうそれは本当に一部の側面でしかないな、と演奏を聴いて感じました。

感動しました。絶対にまた生演奏を聴きたいピアニストです。

 

via 哀感パヴァーヌ
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