たまにNHKスペシャルを見ると非常に憂鬱になる。

というより凹む。


NHKスペシャル 働く貧困層


とりあえず30代の男性のケースを見たのだが・・・・・・・・欝だ。


何が鬱になるって30代で路上生活を強いられている現実がそこに確かにあるという事だ。

景気が回復して、ゼロ金利政策解除もワーキングプアという人に対しては何も関係ない。

その日を生きていくことすらままならない・・・・・・


結局30代の求職者は時給800円の仕事でとりあえず生きている。


これが現実なのかと自分の目を疑いたくなる。

ただ、最早誰かが、会社が、世の中が何とかしてくれるという時代はもう終わったんだなぁとつくづく感じる。


今は東北地方の農家一家の現状を放送しているが・・・・・・これも悲惨だ。農作物を作っても赤字。

やってけないだろう・・・・これじゃ。

だから、長男が土木作業で稼いでいるがそれでも日給8000円ほど。

しかも今その土木作業も仕事が減っている。

嫁と子供がいたけど養えないじゃないか・・・・・・・


後、仕立て屋のお祖父さん・・・・・・

本当に悲惨だ・・・・・・何に希望を持てばいいんだろうか?

妻はアルツハイマーで入院。

仕立て屋での収入は・・・・・・敢えて言わない。


食事は100円のイカの缶詰。

追い討ちをかけるように市役所から介護保険の値上げの通知。

生活保護を受けたくても妻の葬儀用の貯金を切り崩さないと受けられないかもしれない。




後は男手一つで2人の子供を育てている50代の男性。

5年前の会社を解雇され今は3つのガソリンスタンドを掛け持ちして働いている。

それでどうにか生活が出来ている状況・・・・・・・

ただ、この子らの将来がどうなるかが想像できない。

お父さんは昼間の仕事をしたいというが職がない。




とにかく欝になる。

自殺者が年間3万人を越える世の中になっているという数字に今イチ実感がなかったが

ホンの少しだけわかった気がする。


この現実にどんな希望を見出せばいいのか?



「金が全てじゃない お金だけが人生じゃない」



なんて綺麗事をこういう現実を見ても述べられるだろうか?



言えないかもしれない。

少なくとも↑(金が全てじゃない)に対して俺はそこまで強い信念がないと思う。

結論は出ない。

また出せるほど俺は偉くもないし力もないし傲慢でもない。


俺は俺の今出来ることをやるしかないんだと痛感した。