もう4月も気がつけば一週間。

ついこの間まで寒さに震えていた季節がウソのようだ。


さてさて、話は日曜日に遡る。

その日は池袋にちょっと私事で用事があり、夕方駅前の某スーパーに買い物のため立ち寄った。

食料品を買い物カゴの詰め込んで会計をした。


その会計、まぁレジを担当した人が男の人で


「実習生」


の腕章をつけていた。


きっとこの人は先日配属・研修中の新入社員なのだろう。


そういえば自分にも新入社員の時期というのが確かにあった。

でも、自分の生きて行きたい道を定めていない状態で就職したから、楽しいことより辛いことのほうが

多かった気がする。

また、若くて自信が過剰だったから


「俺はこんなことをしている場合じゃない、何故こんなことをしている!!」


という妙な考えだったり自惚れもあったものだ。



じゃあ何が出来ると問われれば・・・・やっぱり何も出来ないんだよなぁ。


そんなことをふと回想していた。


幸いにも今、俺は自分の専門領域というか、まぁやりたい仕事というのに就けている。

勿論、知識と実務では違うことが当然あるから常日頃勉強というのは欠かせないが、

自分の知識といったものが実際にどういう風に使われているのかといったことが

実務の面で結びつくとやっぱり面白さを感じる。



翌月曜日、僕の勤めている会社にも新入社員が入社してきた。

また、僕の友人も新入社員として新しいスタートを切り始めた。


僕自身、それ程社会人生活があるわけではないから偉そうなことは言えないが

まぁ、まずは与えられた仕事をキッチリこなすことが何より大事だと思う。

勿論これは俺にも言えることだがね。


結局、チャンスっていうのは何時来るかわからないものだから、

そう考えると常日頃、準備というか一生懸命仕事をするしかないと僕は思う。



彼等を通して俺の信念というかスタンスを再確認した春だった。