黒田 研二
今日を忘れた明日の僕へ
タイトルからある程度、予測が出来るかもしれませんが、
主人公の記憶が話のキーになっています。
小川洋子さんの『博士の愛した数式』にも似たような設定が
ありますが、コチラほどではありません。
ちょっとしたきっかけで記憶が繋がって真相が
明らかになっているわけです。
最後に主人公が目の当たりにする真相はとても
衝撃的ででも・・・ベールに包まれていた謎が明らかになって
読み終えた後スッキリした読後感を味わえる1冊です。
黒田さんの作品はこれで2冊目ですが、今のところ
いい出来の作品に当たっているのかな?
また、他の作品にも挑戦してみようと思います。
森 絵都
DIVE!!〈1〉前宙返り3回半抱え型

一言で言うと水泳、その中でもあんまり知らない

もしくは世間的に認知度の高い競技だとは思えない、

高飛び込み競技のスポコンものです。

でも、人物描写は魅力的に書かれているし、設定も

ちょっと無茶な感じはありますが明確。競技の感覚の

描写がリアルで実際の競技を知らない読者(僕も

含む)でも感覚を共有というか共感出来るのがとっても

いい感じです。

いま抱えている読書スケジュールを上手く調整して

なんとか読んでいきたい作品ですね。

何冊で終わるんだろう?