ピッカピカの1年生♪デビューを果たし

1か月が過ぎた、長男、優くん。

 

入学式の次の日から給食があり、

8時半登校、昼食後12時50分が下校時間です。

有難い事に、共働き家庭・経済的困難のあるある家庭・

多文化家庭などなどを支援する目的で、

学童教室(1,2年生用)が6時近くまであります。

共働き家庭で多文化家庭だという事で優先して定員に

入る事ができ、優くんも、学童教室で午後を過ごします。

子供達はほとんどが4時前後までには教室からいなくなります。

皆、塾のお迎えバスに乗って塾通いをしているからです。

午後は校門前にスクールバスがぎっしり!

ピアノ、美術、テコンドー、英語、学習塾、などなど。

優くんも2時から週3回英語、週1で美術に通っています。

 

1年生なのに、大変ですよね。

でも、英語も美術も、本人が行きたいと言って通っています。

韓国の子ども達は、これが普通で、塾行ってない子がいないので、

行きたく無いという発想も思い浮かばないのかもしれません。

 

小学校、楽しい、行きたい!と言って通っていたので

まずは親として一安心。

大人には人見知りするけど、子供達の中ではぐんぐん

知らない子の中に入っていけるタイプなので、

心配事が一つ減って、助かります。

 

先日、最初の先生との面談があって、私が一人で行ってきました。

本人が楽しく学校通ってるし、特に先生に相談する事も

ないなー、何話そう・・・って思って行ったら予想外の面談でした。

20分の面談時間だったんですが、

私が口を挟む余裕もない、相手が外国人という配慮もない、

マシンガントークのスピードで、先生がまくしたてる20分でした。

内容は、優くんがいかに先生にとって問題児で、

授業態度が悪くて、先生のいう事を聞かないかという話でした。

 

家でもよーく話して、小学生らしく生活できるよう指導します。

すみません。これからもよろしくお願いします。

と頭を下げて、力が抜けて頭が混乱しながら帰宅しました。

あれー?

家では、ともかく、外では別人のように優等生っていう

幼稚園生時代だったんだけど、小学校では違うのかしら?

その日は怒るのではなく、少し作り話も入れて大げさに膨らまして

小学校での教室でのルールを守る事、先生の指示を聞く事、

他のお友達のお勉強の邪魔をしない事についてよーく話をしました。

作り話も効果的で、よく理解し納得したと言いました。

 

そんな面談の後、数日後、

小学校の授業参観があり行ってきました。

初めての韓国の小学校の授業。

驚きと失望と、これからの対策と、頭を駆け巡りました。

 

世間で言う所の、「学級崩壊」って感じでしょうか。

いや、1年生はこんなもんよ、でしょうか。

授業になってません。先生、授業してません。

それが授業だとしたら大変です。

子供はそんな中身のない授業で習得できません。

生徒が、先生の言う事・指示を、理解できません。

理解できても、親達が見てる前で、先生を無視します(怖っ)。

優くんが超問題児だというニュアンスで

面談の時まくしたててたけど、全然、問題児レベル軽い軽い。

ていうか、小学校行って、お友達のひどい態度を見て、

「あー、あんな風に先生の言う事聞かなくていいんだ」

「勝手に自分のやりたい放題していいんだ」

って間違った方に学習したようです。

実は家の中での態度も、3月から急に変化したと感じていました。

環境の変化でストレス受けてるかもしれないから

様子を見てみようと観察してたんですが、小学校行って

悪い影響を受けてお友達の真似してたんだと確信しました。

 

授業の中身も、ひどすぎました。

私立にどんなに高額でも行かせる理由がこれかと、納得。

体罰も許されない教育現場で、こんなに教育格差の開いた

子供達を一か所に集めて、同じ事させても授業が成り立たない。

先生は、ただスケジュール通り時間を過ごすしかない。

深刻です。

家庭学習しなければ、なーんにも分からないまま小学校を

卒業する事になりかねません。

{(注意)優くんが抽選で落ちた付属小学校に子供を通わせる人の話だと、学級崩壊はなく、ちゃんと授業が行われてるらしい。地域格差、学校格差が激しく、優くんの通う小学校が特にひどい可能性があります。韓国の全ての小学校がひどい訳ではないかもしれません。}

不満をブーブー言っても解決になりませんので、この時代に

この状況で子供時代をどう過ごして乗り越えるか

家庭教育で対策と解決策を模索するしか仕方ありません。

 

教育は、最適な効果的な与え方が人によって違うので

息子のように、受動的な画一的な学習が苦手なタイプは

この小学校でつまづいてしまうのかもしれません。

それでも義務教育の時期をうまく乗り越えていかなければ

その後、能力を発揮できるかもしれない機会さえ

手に入れる事ができないでしょう。

 

恐怖と引き換えに勉強させる方法は全く無意味で

得られる物より失われる物が多い方法でしょう。

今まで家庭で、受動的な学習を拒否する息子に

自発的な関心を誘導し、先行学習をしてきました。

息子の成長しながら変化していく、思考パターンと

関心事、集中できる物を見極め、こちらもアプローチを工夫します。

息子に合わせてる訳ですから、甘やかしているのではないかと

いつも悩んだりもしますが、小学校さえ乗り越えれば、

本人の頭脳も発達して、理性的な計画的な思考の元、

自発的に勉強も行動もできるのではと期待しています。

 

子育てしながら、色々考えさせられ、曖昧だった事柄に

優先順位をつけ、子供の事を考えているようで、

結局自分自身を見つめ、気付きのチャンスをいっぱい貰い

親も成長させてもらってる気がします。

優くんのこれからの小学校6年間、

言ったらキリが無い程、心配事が一杯で、前途多難ですが

私も一番身近な大人として成長しながら

優くんと韓国社会であがいてみようと思います。