201405読書記録 | 日々是好日 *3歳娘と過ごす日々*

日々是好日 *3歳娘と過ごす日々*

30代前半、現在専業主婦。2012年結婚、2014年秋不妊治療開始。二年間の治療と流産を経て、体外受精で女の子のママになりました。
様々なことに丁寧に向き合い、記録していきたいです。

旦那さんと関西旅行したり、友達とごはん行ったりBBQしたり、アクティブに動いた5月。読んだ本は昨月と変わらず12冊でした。このくらいが自分のペースみたいです。

5月のベストは、すべりこみで読了した『はるひのの、はる』素敵なお話でした(*^^*)

2014年5月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4014ページ
ナイス数:634ナイス

ひかりをすくうひかりをすくう感想
仕事を頑張りすぎて心の病を抱えてしまった智子は、パートナーの哲ちゃんと田舎に引っ越す。二人は結婚しておらず、お互い仕事をしていない。ただ毎日おいしいご飯を作り、近所の少女に英語を教え、二人でのんびり暮らしている。そんな生活を責められた智子が放つ『どう生きるかを決めるのは、あなたでもなく世間でもなく、わたしたちです』という言葉がとても印象に残りました。自分も含め、これからの人生どうなっていくのか不安な人はたくさんいると思う。でもわからなくてそれでいいのだと、少し肩の力を抜けるいいお話でした。
読了日:5月6日 著者:橋本紡
るり姉るり姉感想
おおらかで明るくて、ちょっと(だいぶ?)個性的なるり姉。姉のけい子、その三人の娘たち、夫のカイカイから見たるり姉が順番に描かれます。冒頭、さつきの章で病気の話が出てくるので、最悪の事態を想定しながら読み始め…。楽しいエピソードばかりなのに、そうするとどれもこれも切なくてたまりません。特にカイカイの章では泣きそうになりました。。でも最後の最後で逆転ハッピーエンド!本当に良かったと、嬉しくなってしまいました。るり姉がとっても魅力的。こんな人が周りにいたら楽しいだろうな(*^_^*)
読了日:5月8日 著者:椰月美智子
坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)感想
歴史小説を読んでみたい!と言う気持ちで手を出した一冊。始めはなかなか読み進められなかったけど、だんだん慣れてきました。物語はまだまだ導入編な感じ。今年中に全8巻を読み切ることを目標にしよう!
読了日:5月11日 著者:司馬遼太郎
ある少女にまつわる殺人の告白 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)ある少女にまつわる殺人の告白 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
インタビュー形式で進んでいくミステリー小説。湊かなえさんの作風に似ていました。健気で守ってあげたくなるような少女、亜紀ちゃん。読み進める内にに、彼女のイメージが少しずつ変わっていきます。最後はえ?ってなって、ネタバレレビューで確認してしまいました。『このミス』受賞作として読んだので、ちょっと期待しすぎた感じはあり。先入観なしで読んだらもっと面白かったかも。不幸が連鎖する悲しいお話。タイトルには騙されました。
読了日:5月11日 著者:佐藤青南
ソロモンの偽証 第II部 決意ソロモンの偽証 第II部 決意感想
期待の第二部。登場人物たちが聡明すぎて、中学生だということを忘れてしまう。私は彼らのように相手に配慮しながら言葉を選べるだろうか。的確に判断できるだろうか。でも時々思い出して辛くなる。まだ中学生なんだから…そんなに頑張らなくていいんだよ。逃げていいんだよって。教師や保護者目線では描かれませんが、きっと側で見ているのは辛いだろうな。事件にまっすぐ向き合う子供たちが眩しいです。検事側の負け戦だと思っていたけど、わからなくなってきた。キーパーソンは神原くんと樹理ちゃんかな。予約している第三部が待ち切れません!
読了日:5月15日 著者:宮部みゆき
大事なことほど小声でささやく大事なことほど小声でささやく感想
スポーツジムに通う常連客たちがそれぞれ主役となる、連作短編集。感想を一言で言うと…みんないろいろあるよね、かな。外からは見えなくても、それぞれ悩みや抱えている事情がある。ゴンママを中心としたキャラの濃いジム仲間との交流をきっかけに、前を向いて行く描写がよかったです。ちょっとうまくいきすぎ感もあるけど、読んでいて幸せになれました。特に後半、名言が多いなぁ~。「阿吽」という言葉、いいですね。忘れずにいたいと思います。
読了日:5月17日 著者:森沢明夫
憧れの女の子憧れの女の子感想
表題作に嫌悪感を抱き、そのままダラダラ読んでしまいましたが、最終話がとても良かったので最後まで読み通して良かった!『わたくしたちの境目は』切ないけれど、大切に読みたい作品です。家族と重ねていく年月を大切にしたくなりました。
読了日:5月20日 著者:朝比奈あすか
愛しいひとにさよならを言う愛しいひとにさよならを言う感想
母とユキさんといつか。三人で閉じられた静かな生活は、祖母、チチとの出会いにより、突然変化します。変化の先にあるものは幸せだと、勝手に信じ込んでいました。でもそこにあったのは、思いがけない大きな悲しみ。チチがいつかに贈った言葉たちは、わたしの心にも染み込んでいきました。暗闇が続いても、一筋の光が差し込めば生きていける。わたしの稚拙な言葉ではとても表現できない、美しい物語でした。読メで出会い、初めて読んだ作家さんですが、とても良かったです。他の作品もぜひ読んでみたい!
読了日:5月20日 著者:石井睦美
ミーナの行進 (中公文庫)ミーナの行進 (中公文庫)感想
主人公朋子が芦屋に住む従姉妹、ミーナの家に預けられていた、一年間の出来事を綴ったお話。ストーリーに大きな起伏はないけれど、朋子の心の中にある思い出をぎゅっと詰めた、宝箱のような一冊でした。最後に少しだけ後日談が書かれており、大人になった朋子とミーナ、そしてその家族が変わらず交流を持てていることに嬉しくなりました。きっと二人とも素敵な女性になったんだろうな。大きな洋館と美しいミーナの家族、コビトカバのポチ子、フレッシー、色とりどりのマッチ箱。情景が目に浮かぶような色鮮やかなお話でした。
読了日:5月24日 著者:小川洋子
紙の月紙の月感想
なんて恐ろしい話だろう、とまず思いました。銀行に勤めている梨花が、顧客から約一億円を横領する。最初は小さな額で、ただ借りただけのつもりだった。それが恋人の幸太の存在も手伝い、どんどん引き返せないところに進んでしまう。そんなこと自分では絶対あり得ない!と思うけど、角田さんの構成が巧みすぎて、自信がなくなってしまいました。一見梨花と真逆で節約家の木綿子だって、お金に振り回されている点では同じなのだ。身の丈にあった生活って大切!お金との付き合い方を、改めて考えさせられた一冊でした。
読了日:5月25日 著者:角田光代
UNTITLED (一般書)UNTITLED (一般書)感想
しっかりもので人にも自分にも厳しい桃子。雅美の登場により、彼女のきっちりした生活が崩されていきます。桃子の生き方がしんどそうで、読んでいて辛くなりました。自分のルールに従い、それが正しいと思っている桃子。正しさの基準は人それぞれだから、行き過ぎるとただの自分本位ですね。身につまされました。佐野さんずるいけど、『縁あった人なんだからいつ何があるかわからないし、後悔のない付き合い方をしないと』という考え方が素敵で憎めない。それがまたずるい(笑)ラストが腑に落ちず、全体の印象がぼんやりしてしまったのが残念です。
読了日:5月28日 著者:飛鳥井千砂
はるひのの、はるはるひのの、はる感想
ささらシリーズ第3作。短編を一つ一つ楽しみながら、微妙につながるようなつながらないような違和感を、ずっと感じていました。最終章で伏線が綺麗に回収され、そういうことか!と。パラパラとですが、『2周目』を楽しみました♪相変わらず加納さんの構成力はすごいなぁ。シリーズファンとしては、あの小さなユウ坊が、こんなに大きく心優しい少年に育ってくれただけで感無量です。さやさんも幸せそうに暮らしていることが垣間見れて、安心しました。加納作品の全体に広がる、暖かい空気感が大好きです。またささらさやから読み直そうかなぁ☆
読了日:5月31日 著者:加納朋子

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