201407読書記録 | 日々是好日 *3歳娘と過ごす日々*

日々是好日 *3歳娘と過ごす日々*

30代前半、現在専業主婦。2012年結婚、2014年秋不妊治療開始。二年間の治療と流産を経て、体外受精で女の子のママになりました。
様々なことに丁寧に向き合い、記録していきたいです。

大好きな海街Diaryの新刊が久しぶりに出て、嬉しい7月でした。
小説で一番面白かったのは朝井リョウさんの『何者』。直木賞ってすごい!

いよいよ夏全開の8月。
後半に北海道旅行が控えているのでウキウキです(*^_^*)
暑さに負けず、たくさん遊んでたくさん読める一ヶ月になりますように。

あ、お仕事&家事も頑張ります…(笑)

2014年7月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3069ページ
ナイス数:864ナイス

くいいじ 上巻くいいじ 上巻感想
安野モヨコさんと言えば美容に詳しいイメージですが、こんなに食べ物に対して情熱を持った方とは…!気取ったものばかりではなく、ファストフードやデリバリーなど身近な食べ物も題材となっているので、親近感を持てました。そして安定の、文章の面白さ!くすくす笑いながら読んでいたら夫に不審な目で見られました(笑)食べてみたいのは冬瓜の水晶煮&白味噌のスープ。挿絵の食べ物たちがとてもおいしそうで、お腹が空いてしまいます。下巻も楽しみ(*^_^*)
読了日:7月31日 著者:安野モヨコ
青い城 (角川文庫)青い城 (角川文庫)感想
29歳、オールドミスのヴァランシーは、口うるさい家族に反抗できずつまらない人生を送っています。そんな彼女が余命一年と宣告され…。今のように生き方を選べない時代にも関わらず、人の目を気にせずやりたいことをやり、好きな人には自分から気持ちを伝える。読んでいてとても気持ちよかったです!欲しいものにまっすぐアプローチしていったヴァランシーが最終的に幸せを掴んだのは、ある意味必然だったのではないでしょうか。求めよ、さらば与えられん!自分からどんどん動かなきゃと、勇気をもらえるお話でした。
読了日:7月29日 著者:モンゴメリ
四十九日のレシピ四十九日のレシピ感想
再読。前回読んだ時は婚約中でした。結婚し赤ちゃんを待つようになり、感じることが変わったと思います。『自分の年表は自分で埋めるもの』という言葉にうるうる。この先子どもを産めるかわからないけど、そんなことは関係なく、自分の人生は自分で作っていかなくては。前回も感動したテイクオフボードの話は、やっぱりぐっとくる。結婚してもしなくても、子供がいてもいなくとも、みんな誰かのテイクオフボードに。そんな人生をおくれますように。さて、次はレシピのレシピを読まなくては!地元の図書館は予約がいっぱい。購入するか迷い中…。
読了日:7月29日 著者:伊吹有喜
あん (一般書)あん (一般書)感想
とても深く、そして重い話。家庭内不和がある少女、前科のある男性、元ハンセン病患者の女性。この3人の出会いによりストーリーが動き出します。ハンセン病について無知ではないつもりでしたが、完全に過去のことだと思っていました。調べてみると予防法が廃止されたのなんて最近。そして予防法がなくなっても療養所から出られない人がいるという現実。全然過去じゃないと痛感させられます。生涯のほとんどを塀の中で過ごした徳江さん。それでも生きる意味はあったという一言が印象的です。軽く読める話ではないけど、たくさんの人に読んでほしい。
読了日:7月26日 著者:ドリアン助川
おいしいコーヒーのいれ方 (2) 僕らの夏 (集英社文庫)おいしいコーヒーのいれ方 (2) 僕らの夏 (集英社文庫)感想
かれんちゃんずるいなぁ、というのが第一印象。男性の女のコに対する願望を形にしたら、まんまかれんちゃんになるのではないでしょうか?うーん勉強になります!(何一つ真似できませんが 笑)じわじわと進んでいくショーリの恋がもどかしくて、一緒にドキドキできました。余談ですが、ショーリが通う大学のモデルは私の母校だと思います。(根拠は見つかりませんでしたが、恐らく…)この場面、あそこかなぁと思い浮かべながら読み進むことができました。この先も大学がまた出てくるといいな♪
読了日:7月23日 著者:村山由佳
リボン (teens’ best selections)リボン (teens’ best selections)感想
自分の意見を強く言えず、いつも周りに合わせていた亜樹。中2の卒業式に先輩にリボンをもらえなかったことがきっかけで、少しずつ変わっていきます。部活のこと、友達や親との関係、進路について。中学生の悩みが等身大に綴られていて、とても共感できました。一ヶ月ごとに話が進んでいく構成が面白い。前進したり一歩戻ったりしながらも、確実に前に進む亜樹を応援したくなりました。一人になりたくなくて一緒にいるだけだった、ナッツとの関係が少しずつ深まっていく過程がと素敵。これはぜひ中学生の子たちに読んでもらいたいです!
読了日:7月23日 著者:草野たき
デフ・ヴォイスデフ・ヴォイス感想
ろう者の方たちを取り巻くミステリー。ミステリーとしては物足りない部分もあるけど、気軽に読めて聴覚障害について学ぶことができます。有川浩さんの『レインツリーの国』より少し深掘りされているイメージ。聴こえないということがどういうことなのか、犯罪に巻き込まれるとどんな不便を被るのか、さわりだけでも知ることができました。知ったからと言って何ができるわけでもないけど、何も知らないよりずっといいと思う。興味を持つことが第一歩。最後は切なかったけど、いいラストでした。
読了日:7月18日 著者:丸山正樹
誰かと暮らすということ (角川文庫)誰かと暮らすということ (角川文庫)感想
下井草が舞台の連作短編集。どの短編も日常に寄り添い、その中に小さな悲しみや幸せがあります。最初全く可愛げのなかった知加子。『誰かと暮らすこと』を選んでから突然可愛らしくなり、ちょっと笑ってしまいました。逆に最終章の主人公鏡子は離婚し、一人の生活に戻ります。その描写は読んでいて切なくなりました。でも一人の暮らしを噛み締めることで、次に来る誰かとの暮らしが味わい深くなるんじゃないかな。きっと鏡子は幸せになれると思う。結婚前一人暮らしだったので、そんなことを思いました。派手な展開はないけど、好きなお話でした。
読了日:7月13日 著者:伊藤たかみ
日々の食材ノート日々の食材ノート感想
日々のお料理や食材のことが、手書きの文字と写真で一年分つづられています。まさに『食材ノート』!とてもセンスが良く、ノートも可愛らしくて楽しく読みました。新しい調味料にもいくつか出会ったし、作ってみたいレシピもたくさん。家族•お友達と野菜や果物を送りあったり、季節に合わせた献立を考えたり。こういう生活憧れるな。気になるレシピはコピーしてから返却しようと思います。たまにはこういうのを読んで、お料理モチベーションを上げないと!笑
読了日:7月13日 著者:渡辺有子
海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)感想
一冊の内容が濃厚すぎ、一度読んだだけでは消化できません。感想もとても制限字数では書ききれない。すずちゃんの振袖、ヤスの言葉、地図にない場所…。でも一番は坂下課長の『悩めるのはいいことなんじゃない。時間と選択肢があるってことだからそれは幸福なことだと思うよ』という言葉。そんなこと考えたこともなかった。改めて自分は恵まれていたと思い、課長の優しい目線にほろりとしました。新登場のポジティブな方向音痴、直人もいいキャラだ(笑)暖かい気持ちでいっぱいになれる海街diary、大好きです♡次巻がすでに待ちきれない!
読了日:7月10日 著者:吉田秋生
何者何者感想
とてもリアルな就活話。私が活動してたのはこれより少し前だけど(Twitterよりmixi時代)、久しぶりに当時を思い出しました。マニュアルに溺れたくないけど情報は欲しい。マイペースに行きたいけど友達の進捗は気になる。今だから彼らの痛さを遠くから眺めて笑えるけど、渦中にいたら冷静には読めなかったと思う。どんどんみんなの黒い部分が浮き出てきて怖かった。でもラストは良かったです。理香の『私たちは何者かになんかなれない。自分は自分にしかなれない』という言葉、ぐっときました。さすが直木賞!面白かった!!
読了日:7月10日 著者:朝井リョウ
おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)感想
ずっと手を出していなかったこのシリーズ。最終巻発売で読メが盛り上がっているのを見て、とうとう手に取ってみました。一巻の初版は20年前なんですね!人気シリーズだけあって、すごく読みやすいし面白い。なんで今まで読まなかったんだろう。登場人物たちがみんな魅力的なのがいいですね。ショーリくんの恋心が可愛すぎてきゅんきゅんします(笑)それにしても一巻ですでにかれんちゃんの秘密も判明し、ショーリくんとの仲もいい感じですが…。この後の長いストーリーは一体何が繰り広げられるのでしょう。とりあえず次巻へ進みたいと思います。
読了日:7月6日 著者:村山由佳
作家の放課後 (新潮文庫)作家の放課後 (新潮文庫)感想
人気作家さんたちがそれぞれ興味のあることにチャレンジし、そのレポを集めて書籍化した作品。好きな作家さんのエッセイがたくさん出てきて楽しかった!内容も文章もそれぞれ個性が出ていて、興味深いです。一番笑ったのは森見登美彦さんの富士登山レポ。やってみたいのは辻村深月さんのそば打ち、青山七恵さんの浴衣作りかなぁ。正直に言うと楽しくどんどん読める章もあれば、読みにくくてなかなか進まない章もありました(^_^;)それでもたくさんの作家さんや新しい世界に出会えて、お得感満載の一冊です!
読了日:7月5日 著者:

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