「いただきます」喜多川泰 2025年
あらすじ
19歳の成瀬翔馬は楽に稼げると聞き
警備員のバイトを始める。
しかし、配属先は大学の守衛室。
一緒に働く3人の過去を知り
翔馬の世界の見方は変わっていく。
仕事とは何か…人生とは何か…
生命の繋がり…
彼らが「生きざま」を通して教えてくれたのは
「未来の誰かの笑顔のために行動する」
ということだった。
バイト先のベテラン先輩たちの言葉と行動は
これまで真面目に勉強もしてこず
楽な方楽な方へと流れてきた翔馬にとって
最初は疎ましい存在だったのが
次第にその教えから
世界の見方が変わっていった。
出会う人によって自分の考えが変わっていく。
でも、それを受け入れるかどうかも自分自身。
海外でも働いていた経歴の持ち主ー松原さん
元漁師でぶっきらぼうー藪島さん
長身の世話好きー天野さん
松原さん
「実はどんな仕事でも最初は
「誰でもできること」から始まるんだよ。
誰でもできる仕事をどうやるかで
その人が一流の職人なのかどうか
すぐわかるんだ。
だって、誰でもできる仕事が一番
誰がやるかで差が出るからさ」
(一部抜粋)
藪島さん
「命を維持するために他の命をいただく
それが食べるということ」
「自分が「いただきます」というとき
それは確かに作った人の命(時間)を
一部とはいえ、いただいているのだ」
(一部抜粋)
「いただきます」には
食べ物をいただくだけでなく
すべての繋がりの恩恵に感謝すること。
動物にしてもお米や野菜にしても
食べれるまでに何人もの人の手で作られ
その前には太陽の光、雨、微生物…
宇宙のすべてが総動員したものを
いただいている。
いただくことは当たり前じゃない。
改めて「いただきます」の言葉の
深くて大切さに気づかされた。
