「西の魔女が死んだ」梨木香歩

あらすじ
少女まいは祖母を「西の魔女」と呼んでいた。
中学に入ったばかりの頃
季節の変わり目の喘息発作がはじまりで
起きなくなっても
学校へ行けなくなってしまった。
しばらく田舎の祖母のところで
暮らすことになったまい。
日々料理や家事、草花や鶏たちの世話…
祖母は押し付けや決めつけることなく
淡々とまいの話を聞き
寄り添ってくれた。
一緒に暮らしていくうち
まいの閉ざされた心は
次第にゆるんでほぐれていった。

初版は1994年。
新たに表題作に繋がる短篇3作を収録。


読んだ記憶はあったものの
細かいストーリーまで覚えておらず再読。
当時の私はどういう感想だったのか…
ただ、良かった…
という記憶は残ってたのだが😅
随分大人になってしまったけれど
再読してよかった!
祖母の気持ち、まいの気持ち、
まいの母の気持ちも…
それぞれの思いを受けとることが出来たと思う。



ユーモアに溢れた祖母。
学校に行けないまいに理由を聞くわけでもなく
ただただ寄り添い
日々の暮らしや生きていく術を
淡々と教授するような姿は
何よりも心強かったに違いない。

祖母の言葉が次々と心にビンビン響いてくる。
傷つくのは仕方がないです。
まいはそういう質(たち)なのだから。
そのことは諦めないと仕方がないです。」

「どんなことが起こっても
『こんなことは、私の致命傷にはならない』
って、自分に言い聞かせるんです。
そうすれば、そのときはそう思えなくても
心と体のどこかに
むくむくと芽を出す、
新しい生命力の魂が生まれます。」
(一部抜粋)



最期の最期まで
祖母は愛とユーモアに満ち溢れ
温かくて優しくてカッコいい
「西の魔女」だった✨


著者梨木さんのあとがきから
老若男女問わず
この本を必要としてくれる人びとに向けて
温かくも力強いメッセージに胸が熱くなった!