「7.5グラムの奇跡」砥上裕將 2021年
あらすじ
街の眼科医院で働く
新人視能訓練士の野宮恭一。
失敗続きの中、
先輩や看護師、優しい院長たちに見守られ
指導を受けながら徐々に成長していく。
目に異常がないのに視力低下した少女。
カラコンを頑なに外さない女性。
緑内障を患った元ピアニスト。
様々な目の悩みを抱えた患者と
心を通わせながら仕事への意欲を見いだしていく。
ちょうど眼科へ通っている最中に読み始めた。
なんだか、他人事と思えず
読む手に力が入った。
不安で心細いとき
こんな先生や視能訓練士や看護師の
何気ない優しい言葉や対応がどれだけ心強いか…
「見える、という当たり前が崩れたとき
世界は別のものに変わる。
気にも留めなかった些細なことが
細々とした大きな問題に変わる。
見える、ということは
この世で、最もありふれた奇跡なのだ。」
(一部抜粋)
リアルタイムで目の不調でアタフタ〰️
見えなくなったらどうしよう
という不安でいっぱいで…
でも、少しずつ
今考えても仕方ない。
飛蚊症があっても円錐角膜で強い乱視でも
今は見えてるじゃない!
コンタクトでちゃんと見えてる!
眼鏡も作った!
大丈夫!
って思えたとき、
見えることは
当たり前じゃなかった。
そんな自分の思いと重なって、この物語が
よりリアルに胸に染み込んできた。
前口径約24ミリ、重量7.5グラム
容積約6.5ミリリットル
の小さな小さな2つの瞳が
毎日365日休むことなく頑張ってくれてる
健気で愛おしい
