「大人は泣かないと思っていた」寺地はるな

あらすじ
時田翼32才農協勤務。
隣の老婆が庭の柚子を盗む現場を押さえろと
同居する父から命じられた。
ところが、捕らえられた犯人も
その目的も、まったく予想外で……
自分の軸を持ちつつも
人に優しく思いやりにあふれている翼。
翼を取り巻く周囲の人たち、
父、母、友人、同僚、元恋人、隣人、
近所の人たちとの関わりの中で
不器用ながらも毎日を淡々と
でも、自分らしさを手探りしつつ。
温かくて、せつなくて
時々シュールな可笑しさもあり
味わい深い物語だった
「来年」や「将来」が
あらかじめ設定されていければ
楽だろうなと思う。
でも、違う。
予想外のことがかならず起こる。
俺たちはたぶん目の前に現れるものに
ひとつずつ対処しながら
一歩踏み出す方向を決めるしかないのだろう。
いちいち悩んだり、まごついたりしながら。
(一部抜粋)
大人だって泣く時がある。
泣きたい時だってあるさ~~~