「エミリの小さな包丁」森沢明夫 2016年

あらすじ
信じていた恋人に騙され
仕事も居場所さえ失った25歳のエミリ。
藁にもすがる思いで
10年以上連絡を取っていなかった
祖父の家へ転がり込む。
心に傷を負ったエミリは
人からの親切を素直に受け入れられない。
しかし、淡々と包丁を研ぎ
食事を支度する祖父の姿を見ているうちに
小さな変化が起こり始める………


口数の少ない祖父
エミリが来た理由も問いただすこともなく
淡々と食事を支度し日々を過ごす祖父の姿が
とても清々しかった。
田舎ならではの
周囲の人たちの温かさと厳しさの中で
「毎日をきちんと生きる」
ことは人生を大切に歩むこと。


「幸せになることより
満足することの方が大事だよ」


「おじいちゃんは
わたしがこれまで抱いてきた価値観とは
まったく別の世界で生きている。
しかもとても満足げに。」

「常識ってなんだろう?」
(一部抜粋)


毎日研いだ小さな包丁が
この物語のとても重要なアイテム!
その包丁に隠された真実がせつなく心に沁みた。

祖父は口数は少ないけど
発した言葉には重みがあって
ツラい現状から逃げて弱かったエミリにとって
凄く心強い存在だったことに胸熱〰️〰️
涙腺緩みましたえーん


久しぶりに包丁を研ぐ爆笑
15年以上前?
京都錦市場の「有次」で名前を入れてもらった
思い出深い大切な包丁。
お陰で切れ味良くなった✨