「付き添うひと」岩井圭也 2022年


あらすじ
少年犯罪を担当する弁護士、朧(おぼろ)太一。
大人の場合は弁護人というが、
未成年を担当する時は「付添人」と呼ぶ。
心を閉ざした子どもたちの問題を解決する中で
自らの壮絶で孤独な過去とも向き合っていく。


おぼろが送った壮絶で孤独な子ども時代。
傷ついていたおぼろに
誰か大人が寄り添っていたら…
でも、そんな過酷な環境で過ごしたからこそ
出逢った何人もの少年の心に
寄り添えることが出来た気がする。


おぼろがいつも少年たちに伝えていることで
最も大切な相手から受け取ったひと言。

「あなたにとって、
あなたは大事な存在だ。
あなたの心も身体も
あなただけのものだ。
辛ければ休んでも逃げてもいい。
もしも、親や他人との関係で苦しんだとしても
自分を大事にしてほしい。
生きてさえいれば、また歩き出せる」
(一部抜粋)


子どもの世界はとても小さい。
家庭、学校…
その中で大人からの影響は絶大。
大人がどう子どもと接するか…
こどもの心にどう寄り添うのか…
とても深く考えさせられた物語だった。