「透明な夜の香り」千早茜

あらすじ
古い洋館でひっそりと営まれる秘薬のサロン。
天才調香師小川朔は
幼馴染みの探偵新城とともに
完全紹介制の「香り」のサロンを開いていた。
そこに元書店員の一香は、
古い洋館の家事手伝いをすることになり
謎を秘めた依頼人たちが集まり
風変わりなオーダーが次々舞い込んでくる。



初見の作家さんでした。
なんというか文章が流れるように美しい。
わたしの頭の中、脳の中にはない
美しい言葉の数々ラブ

例えば朔の低く穏やかな声を
「落ち着いた紺色の声」
と表現されている。
想像すると確かに紺色は落ち着いた色。
声を色で表すとはびっくり

「香りは脳の海馬に直接届いて
永遠に記憶されるけれど
その永遠には誰も気づかない。
そのひきだしとなる香りに
再び出会うまでは。」
(一部抜粋)


永遠ね~~~へぇ~ふ~ん…
っと!
ふと思い出した!

若い頃好きだった人の香水の匂いを‼️
覚えてるわ〰️〰️そういえば笑い泣き
今はもうメジャーな香りではないけど、
当時男性に人気のある香水で
街を歩いてるとよく香ってきてた。
多分今でもすぐわかると思う!
わたしの脳は絶対覚えてるわっっ爆笑


アロマや香水も大好きでよく使うから
とても興味深かった。
同じ香りでも
その人その人の体臭や感情と相まって
香りが変化することも。

そして、
千早さんの美しい文章に
すっかり魅了されてしまった✨
ミステリーっぽい物語も
ミステリアスなのに温かい。
不思議な魅力がある物語だった。

続編があったので、早速借りてきた照れ