「ほどなく、お別れです」長月天音

あらすじ
東京スカイツリーのすぐ近くにある
葬儀場「板東会館」
就職活動中の清水美空は
以前アルバイトをしていた「板東会館」のスタッフ陽子さんから急な仕事を頼まれる。
美空にはちょっとした能力"気"に敏感で
霊感のようなものが人より強かった。



見送られる人、見送る人の心に寄り添い
愛のある葬儀を行う「板東会館」
悲しみ、寂しさ、辛さ…
暗い心をほんのりろうそくの灯りのような
温かい光で包んでくれる。
こんな風に送り、送られたいと思った。

葬祭ディレクター上司の漆原さん
「大切なご家族を失くし
大変な状況に置かれたご遺族が
始めに接するのが我々です。
一緒になってそのお気持ちを受け止め
区切りとなる儀式を行って
一歩先へと進むお手伝いをする。
やりがいのある仕事でもあるのです。」

「結局は、人間が好きでないと
務まらない仕事なのです。」
(抜粋)

仕事を誇りに思い
見送られる人、見送る人に寄り添う仕事。
改めて尊い仕事だなと思った。
見習わなきゃと感じたところも多々。

本を手に取るまで、悲しいお話で
辛くなるかも…と躊躇してた。
でも、読めてよかった!
葬儀の意味、寄り添い方、
仕事への向き合い方…
温かいお話だった。

「人間が好きでないと務まらない」
私の仕事も同じだ!