「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」
ファン・ボルム
牧野美加 訳


とっても可愛い装丁❣️
あらすじ
ソウル市内にある小さな本屋「ヒュナム洞書店」
新米女性店主のヨンジュと店に集う人々の
本とささやかな毎日を描く。
店主ミンジュ
「本を読んでみたらわかることがある。
著者たちもみんな
井戸に落ちたことのある人なんだってこと。
ついさっき這い出してきた人もいれば
ずいぶん前に出てきた人もいて。
で、みんな同じこと言ってる気がするの。
この先また
井戸に落ちることになるだろうって。」
「人間って自分だけが苦しいんじゃない
って気づくだけでもがんばれるの。
自分だけが苦しいんだって思ってたけど
実はあの人たちもみんな苦しんでるんだなって。
自分の苦しみはここにそのままあるんだけど
なぜかその重さが、
ちょっと軽くなったような気もして。
生まれてから死ぬまで
涸れ井戸に一度も落ちたことのない人なんて
いるかなって考えたら
いないはずだって確信できるの」
(一部抜粋)
著者が「かもめ食堂」のような小説を書きたい
と語ったように、ほっこり温かな物語だった。
毎日の何気ない日常の中に幸せを見いだし
けど、わざわざ見つけようとするのではなく…
ふとした瞬間、
コーヒーを飲んでるとき、
ごろんとソファに横になったとき、
友人とのたわいもないお喋り、
優しい店員さんとのやりとり…
たくさんの小さな出来事に
幸せは転がってる。
それでいいのだ✨
何も特別なことじゃなく…
日常のたくさんの幸せが
散りばめられていた物語でした
韓国で買った栞を挟んで
韓国の雰囲気を味わう
