『コンビニ人間』村田沙耶香

あらすじ
36才未婚 古倉恵子
大学卒業後も就職せず、コンビニバイト18年目。
これまで彼氏なし。
日々食べるのはコンビニ食。
夢の中でもコンビニのレジを打ち
清潔なコンビニの風景と
「いらっしゃいませ!」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
ある日、
婚活目的の新入り男性白羽がやってきて
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと
突きつけられるが…
「普通」とは何か?
就職すること
結婚すること
子供を持つこと…
皆と同じ「普通」って…?
「真っ向から世界と戦い、
自由を獲得するために一生を捧げる方が
多分苦しみに対して誠実なのだと思います」
「ここ2週間で14回「何で結婚しないの?」
といわれた。
「何でアルバイトなの?」は12回だ。」
(抜粋)
年頃になると言ったり言われる
「仕事は?」「結婚は?」
「子供は?」「2人目は?」
「普通はこうでしょ~~」
とついつい自分の物差しで判断してしまう。
けど、その「普通」って何?
自分の「普通」と誰かの「普通」は違う!
こうあるべき!って勝手に型にはめて
色眼鏡で見ていないか?
自分自身にも「普通」からはみ出さずに
生きようとしていないか?
こんなに「普通」のことを
めちゃくちゃ考えた時間はない
序盤ハラハラするシーンがあったけど
恵子がコンビニ店員という存在価値を見いだし、
みんなと同じの「普通」じゃなくたって
いいんだ!
「普通」に囚われず
自分の価値観、生き方を
模索して生きればいいんだ!
力強いメッセージが伝わってきた✨
凄い深い小説だった✨