『まほろ駅前多田便利軒』三浦しをん

あらすじ
東京のはずれに位置するまほろ町の駅前で
便利屋を営む多田啓介。
啓介の元に同級生の行天が転がり込んできた。
さまざまな人と出会い、
やっかいな事に巻き込まれながら
お互いそれぞれが自分自身の過去に向き合う。
自由奔放な行天に振り回される啓介が
気の毒なような、可笑しいやら
それでも、時にホロッとさせられた。
「老若男女にかかわらず
依頼はなるべく引き受けること。
なしくずしであろうと
一度引き受けたからには
依頼をきちんとこなすこと。
それが地域に密着して仕事をする
便利屋としての信念」
「幸福は再生する。
形を変え、さまざまな姿で
それを求めるひとたちのところへ
何度でもそっと訪れてくるのだ」
(本文抜粋)
男同志、お互い深く踏み込まない。
でも、心ではお互いを心配し気にかけている。
軽口たたこうが、それが本心ではない。
そんな関係がとっても温かく感じた
まほろ駅前の日常の人や車の行き来…
いつもの日常の風景だけど
それがホッとする場所で心地いい場所。
我が町も田舎だけど、
旅から帰ってきたらいつもホッとする
そんな心地いい場所があることが
幸せなんだなぁ~~としみじみ思った✨