1680 words ページ数― 11
2023年9月13日読了
物語の舞台はLondon
TomとJamesは中学からの仲の良い友達
Tomはbakeryで働いていて、Jamesの仕事場は本屋
二人とも26歳なのに経営者だよ、すごい!って言うのはやめておく。フィクションを楽しもう
毎晩のように二人は仕事終わりにパブに行き、一杯やりながら軽く喋って帰宅
ここのところ特定の彼女もいない二人だったが、同じ日に同じ黒髪で青い瞳の若い女性が双方の働く店に来たことで、二人とも彼女に一目惚れしてしまう
今度彼女が来店したら名前を聞いてみよう!となった
これはAmazonのブックレビューにも書きましたが、Jamesが一目惚れした女性が再び来店するのを待っているシーンが一番好きです
ドアが開くたびに「Is it her? ls it her?」と言ってます
英語を学び始めて1年目の人でもわかる単語と構文で、ドキドキする気持ちが伝わってきます
1806 words ページ数― 12
2023年9月14日読了
2巻の表紙の人は Mrs.Smith
TomとJamesと同じ町の住人でいつも二人の働いているパン屋と本屋に立ち寄るけれど、ここ数日見かけない。独り暮らしのMrs.Smithに何かあったのだろうか、というところから話は始まります
登場人物は少しだけ増えます。TomとJames、表紙にいるMrs.Smith、友達のMaryとWilliam
たったこれだけ!登場人物の少なさも読み易い理由の一つです
Amazonのブックレビューに拒否されたのは、「遠距離恋愛中の彼氏が会いに来て一週間泊まる予定」というセリフの所です
"…so we need a lot of bread." とパンをたくさん買おうとしてました
Londonに住んでる女性は、彼氏の為に栗を茹でて指先を真っ黒にしながら皮剥いて栗御飯を作ったりしないんだ……
都会なら早朝から開いてるパン屋さんもたくさんありそうだし、羨ましい文化の違いです
勿論こんな↑アホなことはブックレビューには書いてません。本文を引用してそれに加えて日本語で書くのがダメみたいです
このシリーズに出てくる人達は皆優しくて親切な人ばかりなので、心がささくれだっている時でも読むとほっこりします
2775 words ページ数― 16
2023年9月15日読了
各種の大人の事情ですっかり聞かなくなってしまった言葉「Beauty Queen」がテーマの話です
美人コンテストの何がいけないのか理解できん
Jamesからの
"Did you know that a beauty queen lives in our neighborhood?"
という言葉でBeauty Queen探しがスタートします
ネット検索や図書館の新聞を使い、近隣の住人達にも聞き込みをします
期限は一週間で見事探し出せたらビールを一杯奢ってもらえる約束
先にBeauty Queenを見つけるのはどっちだ!?
この競走を始める前に、JamesとTomの二人は近所の同年代のかわいい子の名前を6人あげて「全部違うだろう」とか言ってます
勝手に品定めするな!男ってさー……自分も女の子から同じことされてるかもとか思わないのかなぁ
この巻で establishment という単語の別の意味を初めて知りました
設立、体制、秩序くらいしか知らなかった
事業所、店舗、食堂、ホテル なんて使い方もあるんですね 勉強になりました
1919 words ページ数― 14
2023年9月17日読了
これはLondonの南東にあるKentの中心地、Maidstoneという街での戦時中の話
この本だけ「Level 1+」になってます
ここまで読み進められたらちょっときつくても頑張って読みましょう。そんなに大変でもないはずです
1940年に16歳でBeauty Queenに選ばれた女性がその日のことを語ります
ここには私がこのシリーズ5冊の中で一番驚いたことが書かれていました
街がドイツ軍の空襲を受けて大勢の住人が亡くなった翌日にコンテストが開催されたそうです
今の日本では空襲はないけれど自然災害はしょっちゅう起こります
何が起きても負けずにあきらめずに立ち上がり生きていこうとする強さを感じました
すぐに元の日常に戻りたいとか、何も起きなかったことにしたいとか、Maidstoneの人々はどんな気持ちだったんだろうと色々考えてしまいました
しんみりと思いを馳せつつも、この話を聞かせてもらう際に用意されていた「アップルパイとカスタード」の描写が気になってしまったわけで……どうしても同じものを自分でも味わいたくなってしまったわけで………食欲には逆らえなかったわけで………
4146 words ページ数― 19
2023年9月24日読了
ここ数年付き合う恋人がいなかったTomとJamesの二人に、友人のMaryが彼女の小学校時代からの親友二人を、TomとJamesそれぞれに紹介してくれることになった
約束をしてそれぞれの相手と一回会って楽しく過ごしたTomとJamesだったが、お互いの話を聞いてみるとどうも見た目が同じ女性らしい
また二人同時に同じ女性を好きになった!?
they often fall in love with the same girl at the same time
oftenだよoften!そんなに何度も同じ女性を?
Londonが舞台だから「おふとぅん」って発音しなきゃきゃだめだよ
いつも一緒にいる仲の良い友達だと好みも似てくるんでしょうか
友達のMaryが、二人に同じ女性を紹介したと思ったTomは " I will never understand women." とまで言ってます
でも友達にそんなひどいことする?Maryの子供の頃からの親友二人ってもしかして………という予想はたぶん当たってます
予想を裏切らない結末に向かって物語は進んでいきます
この巻には on Saturday in ten days という表現が出てきました。この言い方は日本語にはないので、十年くらい前に積極的に話す時に使ったりして覚えました
久しぶりに友達に再会したような気分になりました
2024年6月10月読了
第2巻の表紙にもなっているMrs.Smithの生まれ育った街であり、ドイツ軍による空襲の翌日にBeauty Queenを選ぶコンテストを行ったMaidstoneへの日帰りツアーのお話です
TomとJamesの住んでいる街からは電車で一時間ほどですが、Mrs.Smithが訪れるのは10年ぶりだそうです
またMrs.Smithの子供の頃の友人Judyの消息を知るための日帰り小旅行でもありました
戦中は家族で慌ただしく引っ越したり、女の子は結婚して苗字が変わったりすると、現在どこでどうしているのか知るのは困難です
Mrs.Smithの通っていた学校、家があった場所、第二次大戦について知るための博物館で2時間など充実したツアーを楽しんでいました
私がこのTom and Jamesのシリーズが好きな理由の一つが「文章から食べ物の匂いがするから」なのですが、GRの簡単な単語で書かれた本で美味しそうに読み取れるのは珍しいと思います
Tomは自分の焼くアップルパイが伝統的だけど古いと思っていて、どこへ行っても他のお店で味わうことができる限り新しいレシピのアイデアを探す研究熱心な人のようです……これは次巻への布石?伏線?とちらっと思ってしまいました
Lashenden Air Warfare Museumのレビューには「子供に歴史を教えるため」と書いている人が何人もいて、こうしてイギリスの人が書いた本を読んだりアメリカの人から英会話を習ったりできるのは平和な証拠で、歴史を振り返ると重みがあることなんだと思いました
英会話スクールをやめてしまった私が言っても説得力ないけどね