昨日、母ちゃんサザエさんの母ちゃんからメールがありました。
ガラケーなので、LINEではなくメール笑。

父が運転免許証を返納したそうです。

母より7つ歳上の父ですが、ここ2、3年で認知症を発症しています。
まだ70手前で発症したので、早いような気がしますが、、。

母は『老いていくスピードは人それぞれだから仕方ないのよ~』なんて言いながら、父と実母の介護をしています。

去年、帰省した時には、一人娘の私のことですら記憶が曖昧な時があり、さすがにそれにはびっくりしました。

何て言うのかな、、自分の娘はまだ小さい子供だと思ってる感じ?
よく認知症でも昔のことは覚えている、とか言うけれど。
自分の娘が子供を産む年齢になった、というのが信じられないようで笑。

目の前で私と話しているのに、

『あれぇ?お父さんのちゃっこ(私のことをこう呼ぶ)は何処行ったぁ?』

と言われた時にはガックリきてしまいました。

なので、勿論、一緒に連れ帰っていたたぁ坊のことも、誰が生んだ子か聞くとその時はさっぱり分かっていない様子でした。

いやー、認知症ってすごいですよね。
本当にこうなっちゃうんだ、、って感じです。


父はfiremanメラメラで、署長まで務めたので、それなりに人をまとめたり、定年まで家族の為にしっかり勤め上げてくれたんです。

船舶の免許を持っていたので、定年後も何年かは巡視船で港のパトロールをする仕事をしたりもしていました。

ただ、父本人はもうゆっくり第二の人生を過ごしたい、とのことでついに引退してこれからはゆっくりしてもらおうと思ってたら認知症に。。

やはりやるべき事がないと人間駄目なのかな。
いや、趣味とかある人は幾つになっても生き生きしてますよね!!
父も趣味があればまた違ったのかなぁ?


ともあれ、そんな感じの父なので、当然今年の免許更新はどう考えても無理ということで、返納手続きをしたそうです。
数年前に船舶の免許も更新をしなかったので、2つの乗り物の免許はこれにて無くなりました。

返納すると、代わりに“運転経歴証明書”というのが交付されます。

昨日の母からのメールには、その写メと、

“これで、お父さんの船と車の免許証は無くなりました。時代が終わった感じ。
お父さんはまだ長生きしそうだから、自分が更に長生きして面倒見るからね、と言ったら『有り難う』と言われ一人で涙ぐんでしまいました。”

との文章が。
うん、何故か娘の私まで泣けるわううっ...

時代が終わる。って、母の言いたいことはなんか分かるし、証明書に写ってた父の写真を見て“あ~歳取ったなぁ”と改めて感じました。
(免許証と同じデザインで、顔写真も載るし、ただ違うのは赤字で  自動車等の運転は出来ません  という文言が書かれている)


いつも明るい母が、珍しくしんみりモードのメールを送ってきたので、慰めのつもりで

“でも、世代交代は順に誰もが経験するものだし仕方ないよ。
私たち夫婦は、自分の老い云々よりも、たぁ坊を置いて死んでいく不安や心配の方が大きいから、お母さんとはまた違った人生の歩み方をしてるよ。
夫婦どちらかが先に逝くのは勿論寂しいし辛いけど、娘夫婦の事は心配不要なんだからまだマシよ‼笑”

と返信しました。

慰めのつもりだったけど、いや、慰めなんかじゃなく、実際本当に常日頃思ってることだ。

同じような子育てをしてる人なら誰しもが思いますよね。

障害児の親は皆どんな気持ちで、この世とサヨナラするんだろう。

は~。まーたネガティブネガティブガーン

とにかく動けるうちにたぁ坊の力に、そして味方になってくれる人と出逢えるような環境を調える事が大事なんだと思う。



ともあれ、父の免許返納は娘としては寂しくもあるけれど、でもこれも世代交代の証かな。

世代交代って、自分の子供世代がしっかり自立してるからこそ言える言葉だと思う。
だからそんなに落ち込まないでね、お母さんほっこり

娘夫婦はしっかりと頑張って生活してますし、今は県外に住んでるけど、何かあれば婿養子に来てくれた父ちゃんマスオも勿論同居して力になってくれる心づもりでいるよ。

たぁ坊が冬休みに入ったら、また家族3人でゆっくり帰省しようと思います車家