学生時代の寄宿舎では毎年クリスマス会が行われました。
ひとつの楽しみだったのは、夕食の前に、一人ずつキャンドルを持ち、静かに廊下を練り歩く?事でした。いつも通る階段や廊下が光に照らされて美しく変化し、厳かな気持ちになります。
一通り歩くとそのまま食堂へ。
クリスマス用の食卓。
一人ずつ用意された大きなチキンや温かいスープ…。お祈りをしていただきます。
楽しいお食事になります。
シスターたちは、この日の為にクリスマスクッキーを焼いて下さいます。可愛い形のクッキーが袋に入ってラッピングされ、一人ずつに配られます。こちらは結構な大きさで、もみの木やサンタクロース、星のモチーフが。カラフルに色付けされたものや、アラザンで飾り付けされたものなど、本当に可愛いのです。
そんな心のこもったお料理の品々に、心が温かくなりました。親元を離れて生活する私たちに、少しでも寂しくらないように、心配なく生活できるようにと、また勉強や学校生活に集中できるようにと考えて下さっている、優しい気遣いが伝わってきました。
翌朝にはロウが少しでも廊下に垂れていると滑って危ないのよ。と、私たちが登校する前に丁寧に掃除をして下さる姿を見て、深い愛情を感じました。感謝の気持ちが溢れます。
クリスマスの季節になるとそんな光景を、つい昨日の事のように思い出します。