昔、「ベスト・キッド」という映画がありました。簡単に説明すると、ラルフマッチオ演じる一人の少年が、師匠に学んで強くなっていく様を描いた作品なのですが、そこで師匠が始めに教えた事は、空手の技などではなく、車のフロントガラスの磨き方や掃除でした。来る日も来る日もそればかり。少年は空手の指導を受けたいのに、こんな事ばかりさせて!と訴えます。師匠は、細い少年の、まずは足腰や上半身を鍛えるべく、日常の作業をさせたのです。
もっとさかのぼると、映画「酔拳」で、ジャッキー・チェン演じる一人の若者が、師匠から同じように拳法の型とは全く違う、不思議なトレーニングばかりさせられました。こちらの水瓶からあちらの水瓶に水を移したり…。あ、指で胡桃を割るシーンはあまりにも有名ですね。
二者とも、そういった動作から、基本となる足腰、上半身を鍛え強くなっていくのです。
私の憧れのストーリーです。
まさか、この私にも、おむすびを結ぶ事により、リボンのさばきが上達する…。なんて、このような事が今になって起こるとは!
夢にも思いませんでした。