もう少し時代をさかのぼった選手で、旧ソ連にマリーナ・ロバチという方がおりました。彼女の身体は12等身?くらいあり、小さいお顔の下は大部分が長い脚です。ロープの演技の冒頭、ギターを奏でるようなポーズで始まり、ロープをギターの弦に見立て、ジャラーン!という曲調に合わせて、妖艶な笑みと共に、静かにじっくりとギターを弾く仕草をします。わぁ!素敵。冒頭のその一動作だけで、完全に観客を惹き付け、釘付けにさせてしまいます。その時の彼女はたぶん10代です。凄い貫禄と、美しさを併せ持ち、1分半の演技を魅せてくれます。本当になんて素敵で美しい選手。人を惹き付けて魅せる力…。高い技術力と併せて、それを兼ね備えた選手こそが、一流と呼べるのだ。と、つくづく感じます。