結局、その後3年間は、私がお店でおむすびを結ぶ機会はありませんでした。
以前におむすびの手法を教わった経験を生かし、自分のお弁当に、家で作ったおむすびを持って行ったり、時には店長やスタッフに試食して頂き感想を聞いたりと、自然と練習を続けることはできました。
そして…、その3年間は私にとってはとても良い経験となりました。
毎日毎日続けて接客を行うことで、お客様から顔を覚えて頂き、声をかけて頂いたり、励まされたり、楽しい会話で笑い合ったり…そんなやり取りが嬉しく、人の心の温かさに触れ元気を頂きました。
あぁ、人って温かい…。当たり前の事が私の心にジーンと響き、労働の疲れも消えてゆきます。
え~おむすびと説きまして、ずばり人情です。と、寅さんは言うのかな。。