この辺りは交通の便が悪い。
自家用車は必要だ。
買い物にも車か。
運転は楽しくなってきた。
ここの辺りだったかな。
車を降りて店まで散策。
前から歩いてくるのは
彼だ。
ゆかり:
「あの、この辺りにこういうお店ってありますよね?」
「あぁ、それなら、ここから先の右にあるよ。」
ゆかり:
「ありがとうございます。お子様ですか?可愛いですね。」
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僕は、結婚と同時期に会社を辞め、別の会社に移っていた。
結婚してみたものの、離婚の決心が固まっていた。
まだ、妻とはその事については話していない。
いきなり切り出してもめると裁判かな。
弁護士を用意しておこうかな。
でも、知らないところというのも。
近くで知り合い、いや知り合いでそこまで話せるのは
電話をかけた。
電話:
「はい、浅井です。」
僕:
「加藤と申します、浅井さん、ご主人はいらっしゃいますか?」
電話(奥さん):
「あぁ、加藤さんですかぁ。いつもお世話になてます。
浅井は今出かけております。ご用件は?
えと、私だとわからないと困るので折り返しお電話させます。」
僕:
「そうですね、010-・・・」
弁護士を知らないかなんて伝言は出来ない。
夜中に、携帯に電話がかかってきた。
「浅井ですけど、加藤さん?」
僕:
「はい、ちょっと相談したいことがあって。」
浅井:
「わかった、明日時間ある?」
僕:
「明日は無理かな、木曜日に。」
そうして、木曜日。
浅井:
「加藤さん、うちに電話は勘弁して。」
僕:
「あぁ、ごめん。他に連絡先わかんなかったから。」
浅井:
「加藤さんとは、よく飲みに行ったり、ゴルフで泊まりに行ってるんだから。」
僕:
「...うーんと、まさか。まだ?」
浅井:
「そうなんすよ。」
僕:
「だって、あれから僕が会社辞めるまで数年、
でそのあと、またかなり経ってますけど。
まだ?」
浅井:
「うーん。あいつ18歳のころからだからね
「私の青春を返せ!」って言われる。」
僕:
「長いわぁ、それどうすんの?」
浅井:
「わかりませんですよ。あのさ、最近地元で会ったのよ偶然。」
僕:
「あそこで?」
浅井:
「日曜日に下の子、去年生まれたんだけど年賀状送ったよね。
それをベビーカーでつれてスーパーに買い物に行ったときに。」
僕:
「いたんですか?」
浅井:
「道を聞かれて。カミさんも一緒にいたからだろけどね。」
僕:
「わざとですな。」
浅井:
「下の子見られたのがなぁ。」
僕:
「なんで?」
浅井:
「カミさんいるのは仕方ない、
上の子もいるのもいい。
けど
『もう、奥さんとの子供は作るな』
って、言われてて・・・」
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これで、一応終了。
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