八分音符の楽譜。メロディは別の楽器が奏でています。

私たちビオラはこの八分音符の先に、美しい音楽と景色を観ています。

メロディを弾けなくて、つまんない、て、言う人もいるけど、私はこんなにも弾く人によって感じかたの個性がわかれる楽器ってないなと思っていて、

私はこの場所からみる音やイメージの世界が大好きなんです。


今日も八分音符の窓からたくさんの豊かな彩りを覗いてきました。





私たちはお仕事柄、季節や時間の先取りをしてレコーディングするのですが、今日はクリスマスの曲のレコーディング。

某有名アミューズメントパークのクリスマスショーで、大きなクリスマスツリーの下で流れるそうです。


音の向こう側にたくさんの人の笑顔を想いながら弾いていたら、自然とニコニコ、自分も笑顔になっていました。




何曲目かの演奏のときぐらいから、


めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出逢いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ


という中島みゆきさんの時代という曲がずっと脳内に同時再生で響きながら、クリスマスショーの曲を演奏していたんです。

なぜ違う曲が脳内で同時再生するのか、理由はわからない、、でも脳がマルチタスクになるときにこうなる事けっこうあります、これも八分音符の魔法かもしれません。




このクリスマスショー、おそらくたくさんのたくさんの家族や恋人たちが観ることでしょう。



このショーをみた人たちが、ここにただ今在るという奇跡に、自然と笑顔がこぼれますように。


中島みゆきさんの曲のようにたとえ止まっている運命の輪すらまわりだす、和合と結びの中そんな歩きだせる力を信じられる時間になりますように。





音の向こうに観えたたくさんの人の笑顔。


今日のレコーディングは、私にとって本当に幸せな時間となりました。