小アルカナのトリはペンタクル。コインです。
トランプのダイヤですね。

つか、カード見るとコインてよかディスクですよねこれ。お皿というかお盆というかww

 

まぁ実物大で描いてしまったら小さくてなんだかわからんからこんなにでっかく描いたんでしょうけど。
(先日見てきたシルクロード展に展示されてたコインは一円玉程度の大きさでしたけど、あれはコインに使われてる金の量がまんまお金の価値だったから…なのか?)

それはともかくペンタクル。
魔法の杖、勇者の剣、聖杯、ときていきなり現実的なアイテムになるんですけど、実際ペンタクルはかなり現実的なスートだと言われてますね。現世利益的とでも言いますか。
現世利益ったら、インドの富の女神ラクシュミーは手からコインをざらざら出してる姿がよく描かれてますよね。わかりやすいなー、と思いますけど。富のわかりやすいアイコンがコインとか大判小判なんでしょうね。

 

竹取の翁もかぐや姫をみつけて以来、金がつまった竹(大判小判じゃないのはこの時代まだ貨幣経済が根付いてないからでしょうね)がみつかるようになって金持ちになったとか、打ち出の小槌を振ったら大判小判がざくざくとか、そういう話が巷には転がってますね。

ところで日本人はなんだって水のあるところにお金投げ込みたくなるんですかね??トレビの泉じゃあるまいし。
と、疑問に思ったんでちょいと調べてみたら、ああいう水場にお金を投げる行為は古今東西見られるそうな。まじか。
とあるエラい先生のお話では、縄文時代から似たような行為の痕跡があるというから驚きです。(まさか昔の漫画にあったようなでっかい石のお金を池とかに投げ込んだのか?)なんですか、穢れを落とすための行為だったのではないか、との見解ですけど。
鎌倉とかにある銭洗い弁天になんとなくその名残が見えますね。

古代ローマでは噴水にコインを投げる行為は、そこに祀られてる神様の気を鎮めるためのもので、それがトレビの泉のジンクスになり、日本に伝わってからはお賽銭感覚で投げ込まれるようになった、というのが一般的な説のようです。

話戻ってペンタクルは「地」のスート。
堅実さとか現実的思考とか、地道な努力とか、そういった積み重ねで得られる富の象徴です。
トランプでは商人を表してますので、この小アルカナパーティーでは堅実なお財布係というところでしょう。衝動買いするワンド君にいつも説教垂れてそうです。

 

あぶく銭は身に付かぬ。一日一歩、三日で三歩。
そんなマーチが聞こえてきます。