笹地牧場さんの次は谷川牧場さんへ伺いました。


谷川牧場は戦後初の3冠馬シンザンを輩出した歴史のある名門牧場ですが、最近でもインカンテーションやファンディーナ等ターファイトクラブに活躍馬を提供いただいています。

今回の目的は1歳の出資馬ドリームオブジェニーの17とアワーオアシスの17に会うためです。


ドリームオブジェニーの17(父ハーツクライの牡馬)はファンディーナの半弟にあたる馬で、血統馬らしく素晴らしい馬体に成長していました。体高も胴も伸びて、顔つきも2歳馬みたいで他の1歳馬よりも大人びて見えました。

馬体はまだ大きくなりそうですが、ファンディーナや全兄グランソード程ではなく、500キロ前後の程良いサイズで競馬ができそうとのことです。

この血統は牧場の期待も大きく、すぐ下の当歳にディープインパクトの牡馬、母ドリームオブジェニーのお腹の中にはキングカメハメハの仔がいます。谷川社長は来年産まれるキンカメの仔も牡馬を望んでおり、ハーツ、ディープ、キンカメの牡馬3頭の『3本の矢』でG1を勝ちたい、そして出来れば3頭とも種牡馬にしたいと熱く語ってみえました。その話を聞いて、自分もこの血統の出資馬でクラシックを勝ちたいと思いました。




アワーオアシスの17(父ヴィクトワールピサの牝馬)は、谷川社長が牝馬では世代ナンバーワンの評価をしている馬で、当歳時からトモの大きさが目立つ良い馬でした。その後も順調に成長しており、これも牝馬ながら立派な馬体になりそうです。以前、気性に心配な面があると伺っていましたが、そんな心配はなさそうです。これも芝に適正がありそうで、何とかクラシックに乗せたい1頭です。



また、今回は谷川社長のご好意で、ターファイトの1歳募集で追加される予定の2頭を見せていただきました。


ヒラボクビジンの17(父ヴィクトワールピサの牡馬)は、インカンテーションや自分の出資馬サンティーニの甥にあたる馬で牧場の期待馬です

馬体はシャープな印象で芝馬みたいに見えましたが、どちらかといえばダートで良績を挙げている血統であり、どちらに出るのかはわかりません。まだまだ成長途上でこれも500キロ近くになりそうとのことです。


ランブルジャンヌの17(父クロフネの牡馬)はクラブOG馬ランブルジャンヌの仔です。母は持込馬ですが、ダート短距離を主戦場にJRA3勝を挙げた快速馬でした。谷川社長の見通しではこの仔も短距離に適正がありそうとのこと。クロフネの仔らしく、しっかりとした馬体をしており、これもヒラボク同様500キロクラスになりそうとのことです。



最後に谷川牧場に関する情報を書きます。

昨年、谷川牧場は海外から3頭の繁殖牝馬(マンテラライ、ルパンⅡ、リヴィングビーイング)を購入しました。今後はこの3頭にいい種牡馬を付けていく方針らしいです。社台グループやケイアイファーム等がそうである様に、谷川社長も常に新しい血を入れていかないと活躍馬は出ないと考えており、既に3頭はモーリス、ヴィクトワールピサ等の種付けを終えています。この3頭からもいい仔が生まれたらターファイトに提供していただけるそうです。来年以降はロードカナロアやドゥラメンテなども付けていきたいと語っており、これがドリームオブジェニーの3本の矢に続く、谷川牧場のもう1つの3本の矢です。


最近、10年以上も前にある馬主さんの馬を巡り誤解から疎遠になっていた栗東の藤岡健一調教師と和解したエピソードも聞かせていただきました。

これは自分の勘ですが、今後ターファイト(谷川牧場)の馬を藤岡厩舎に預けることもあると思います。


谷川社長はターファイトクラブを大切に考えており、これからも当歳募集2頭、1歳募集2頭の世代4頭を牧場ベスト4の馬で提供していきたいと仰ってみえました。本当にありがたいことですね。

谷川牧場は提供馬の質も高いのですが、ターファイトでは数少ない調教師に対してモノが言える牧場であり、実際に自分の出資馬でも外厩の変更や馬具の装着、ジョッキーの起用等、勝つために必要ならば調教師へ進言してくれます。だからこそ会員の信頼も厚く、谷川牧場の提供馬はすぐに満口になるのだと思います。


自分はこれからも谷川牧場の生産馬を応援し、そしていつかは谷川牧場の出資馬でダービーを勝ちたい、そんな夢を描いています。




※谷川牧場の宝、ドリームオブジェニー親子とオリジナルスピン親子