今朝、ある人の講演会の主催者組として
知り合ったみやおかともえちゃんの
Facebookをみて、
あたしも過去の事が蘇った。
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長男が小さい頃
夜、お布団の中で毎晩
「そうちゃん、大好きだよ」
って言ってから寝ていた。
いつのまにか、それは寝る前の儀式みたいになって
「ママ、大好きよ」
に対して
「ママもよ〜」
って返事しないと
めちゃめちゃ怒って寝てくれなくなってた。
・
・
彼が3歳半で、弟が生まれた。
・
その日、
育児の疲れがピークで
私は寝かしつけながらイライラしていた。
次男の授乳をしながら布団に入ると
私の背中側から、長男がいつもみたいに言った。
「ママ、大好きよ」
、
、
不機嫌な私は、返事をしたくなかった。
、
「ママ、大好きよ!」
「ママ!大好きよ!!!」
彼の声は、どんどん大きく
泣き声に変わっていった。
それでも
私は返事をしたくなかった。
「もう!わかったよ!はいはい、大好き大好き!
いいから早く寝てよ!」
そんなことを言った気がする。
・
・
いつからか、
その寝る前の儀式はなくなっていた。
・
「そうちゃん」は、14歳になってしまった。
もう、ママとも呼んでくれないお年頃。
私は今でも
あの晩のことを思い出す。
あの時、なんで
ほんのちょっとの「大好きだよ」が
言ってあげられなかったのかな。
ごめんね
ごめんね。
彼は、全く覚えてないかもしれない。
むしろ「大好き」という意味で使ってなく
おやすみの習慣だっただけかもしれない。
それでも、私の心は
チクっとする。
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わたしも4人の年子と双子を育てている時、
朝早く夜遅くまで仕事をしている夫だったので
たまに母が手伝いに来てくれるくらいで
ほぼ1人で
双子の授乳や離乳食に加え、
年子の保育園の準備や4人の送迎、食事、お風呂と
毎日クタクタだった。
そして双子の夜泣きもしばらく酷かった。
いつも上の子たちにはイライラしていた。
あんなに可愛がっていたのに
こんなに大好きなのに、
なぜ愛してあげられないのだろう。
毎日子供たちが寝静まったあと、
後悔と自責の念に駆られていた。
反省するのに、
次の日また同じ事の繰り返し。
それでも、長男は
「ママ大好き」をまるで口癖のように言ってくる。
あまりにも言ってくるので
逆にその言葉がしんどくなったり、
この子はわたしの愛情を確認するために行ってきてるのかと、申し訳なくなったりした。
そして、ある日の土曜日、
わたしが顔を洗っている時に、
長男と次男はパパ側の親戚に連れて行かれ、
わたしは離婚を言い渡されて家を出され、
そのまま離れ離れになった。
長男と次男には、
最初、「ママは双子と一緒に入院した」と
説明されたのだが、
数ヶ月たち、パパからママとはもう一緒に暮らせないと言われたようだ。
それから月に1回の面会のたびに
【ママ帰ってきて】と何度も長男に
言われる度に、胸が苦しくなった。
離れ離れになって1年半。
もう長男は
「ママ大好き」と確認作業をしてこなくなった。
相変わらずの甘えん坊だけど、
いつまでもこのくっつき虫が続くかもわからない。
あの日、あの時、
もっとギューって抱きしめながら
「ママも大好きだよ」と
言ってあげれば良かったと
心から思う。
決して、俗に言う
【いい母】ではなかったけど
今でもそれは変わらないけど、
今ここからでも遅くないから
【愛してる】と【大好き】は
伝えていきたいな。
今この幸せは
決して【当たり前】じゃないし、
明日も続くとは限らないのだから。